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キボシアシナガバチの巣作り [ハチ目]

初夏から夏にかけてハチたちの巣作りが盛んになってくる。
公園では野外卓の裏によく営巣し、さすがに人が座った足元にアシナガバチの巣があっては危険なので残念ながら取り除いてしている。
今年もそんな場所に営巣したキアシナガバチ、フタモンアシナガバチ、コガタスズメバチなどの巣を駆除したが、巣のみを取り除いて女王バチは逃がしている。
こんなところに作らずに、もっと人と離れた場所に作ってねと。

イタドリの葉裏で「キボシアシナガバチ」のまだ小さな巣を見つけた。
巣房の奥に卵が見えて女王バチが巣を守っていた。
キボシアシナガバチはアシナガバチの仲間の中でも小さく、コアシナガバチととてもよく似ているが腹部に黄色の横斑がないので区別できる。
巣や蛹部屋の蓋の色が黄色いのでそれでも識別可能だ。
キボシアシナガバチ0516-1.JPG



















見ているとそれぞれの巣房に頭を突っ込んでいた。
アリにも見られるように、卵を舐めてカビなどから守っていると思われる。

アシナガバチやスズメバチたちは、雑木林の生態系の中では様々な虫たちを捕えて幼虫の餌にする事で生き物の増減のバランスを保つ重要な役割を担っている。

人が活動する近くにある昆虫酒場や巣は対応が必要だが、そうでない林内などにスズメバチ駆除のペットボトルをいくつも吊るしているのはいただけない!
目的や効果を良く考えて欲しいものだ。
キボシアシナガバチ0516-2.JPG



















2021年5月16日 東京都 ハチ目スズメバチ科 キボシアシナガバチ

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