SSブログ

4月も終わり [季節]

いよいよ4月も最終日で明日から5月。
巷ではゴールデンウィークに入った方もいるようだが、東京都では緊急事態宣言が出され近隣の件でも蔓延防止条例が出るなど我慢の休日となってしまった。

今日は丘陵外の埼玉県の近隣の市へ。
芝地に今年初めて見る「オオヒラタシデムシ」がいた。
シーズンにfieldではお馴染みだが、久しぶりで嬉しい!
望遠レンズしか持ち合わせていなかったのでちょっと、いやかなり遠い。
オオヒラタシデムシ0430.JPG



















昨晩からの雨の後の晴れで林縁ではたくさんの虫たちが飛び交っていた。
そんな中大群で押し寄せてきたのは、雨後の晴れた日の午前中に見られるシロアリたちの集団飛行。
朽ち木を見ると兵隊アリたちも出ていてその姿から恐らく「ヤマトシロアリ」だろう。
携帯で撮ったがどうもマクロは難しい。
ヤマトシロアリ0430-1.JPG



















つる性植物の葉に飛んで来た甲虫、おおっ、これは珍しい。
前にいつ見ただろうかと思う「カオジロヒゲナガゾウムシ」。
名前の通り顔が白くちょこまか動くゾウムシ。
ああっ、やはりマクロレンズを持ってきていればと後悔だ。
カオジロヒゲナガゾウムシ0430.JPG



















今日もっとも脅威だったのが、ミズキの枝から降りてきたキアシドクガの幼虫たちだった。
食樹のミズキが丸坊主で、みな糸を垂らしたり幹を伝って降りたりと木のほぼ30m四方の地面を大小さまざまな幼虫たちが歩き回っていた。
立っていると上からぼとっと足に落ちてきて何かと思えばキアシドクガの幼虫だ。
上にある木はヤマザクラで食樹ではないのにと見上げると、あちこちの葉で姿が見られた。
食糧難で食べられる木を探していたのだろうか?
自分のfieldでは今年はそれほど大量発生とは思えないが、地域によってはその可能性もあるのだろう。
キアシドクガ0430.JPG



















青空を颯爽と飛んだ渡り途中の「サシバ」。
先々週に自分のfieldでも確認したが、共に渡りの途中に立ち寄ったのだろう。
サシバは繁殖のために初夏に東南アジアからやって来る渡り鳥で自然豊かな里山の指標種。
トカゲやヘビ、カエル、小型の哺乳類、鳥類などを捕食する猛禽だ。
今、そんな豊かな里山環境が減少して、サシバの居場所がなくなってきているのが問題だ。
サシバ0430.JPG



















2021年4月30日 埼玉県 コウチュウ目シデムシ科 オオヒラタシデムシ、ゴキブリ目ミゾガシラシロアリ目 ヤマトシロアリ、コウチュウ目ヒゲナガゾウムシ科 カオジロヒゲナガゾウムシ、チョウ目ドクガ科 キアシドクガ、タカ目タカ科 サシバ

nice!(0)