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草むらの小さな虫たち [季節]

風が強かったこの日、草むらの虫は風で揺れて撮れないなぁと歩いていたのだが、ふと目を落とした草の先に何かいた。
ファインダーを覗くとカメムシの仲間らしいが大きさは5mm強と小さい。
コバネヒョウタンナガカメムシ0422-1.JPG



















名は「コバネヒョウタンナガカメムシ」といい、主にイネ科につき稲に斑点米を発生させる農家にとっては害虫だ。
コバネと付くように普通は翅が短いが、この個体は腹部を覆う長さなので長翅型のよう。
コバネヒョウタンナガカメムシ0422-2.JPG



















青にオレンジのカラフルな虫は「ムナキルリハムシ」でこれも大きさは5mmほどと小さい。
ヤナギにつくようで確かに近くに大きなジャヤナギがあった。
強い風にそこから飛ばされたのだろうか?
ムナキルリハムシ0422.JPG



















小川沿いで赤銅色に輝くのは大きさ10mm弱の「スゲハムシ」。
湿地のスゲにつき金属光沢のある赤や青、緑、黒色の個体もいる。
スゲハムシ0422-1.JPG



















キヌツヤミズクサハムシとも呼ばれる。
湿地の減少に伴い各県で絶滅危惧種に指定されていて、今回改定された東京都レッドリスト2020年度版では多摩部で絶滅危惧Ⅱ類となっている。今回の改定により昆虫類の地域区分が今までの区部、北多摩、南多摩、西多摩の4区分から区部と多摩部の2区分に変更されたようだ。

どれも小さな虫たちで普通に歩いていてはまず見つからない。
虫目で牛歩が見つけるコツだろう!
スゲハムシ0422-2.JPG



















2021年4月22日 東京都 カメムシ目ナガカメムシ科 コバネヒョウタンナガカメムシ、コウチュウ目ハムシ科 ムナキルリハムシ、スゲハムシ(キヌツヤミズクサハムシ)

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