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職場のネコ [哺乳類]

一昨年だったか、職場に見慣れないネコが現れた。
職場は谷戸の奥にあり、突然ネコが現れることは考えにくい。
目が青くシャムの血を引いている様で、飼い猫が捨てられた可能性が高かった。

えさを与えることは無かったがそれ以降職場の周りに居ついて、見ていると草地でバッタなどを捕まえて食べていた。生きるためのに本能がなせる業なのだろう、逞しさを感じた。
その後、子供を授かり4頭の子供を連れてやって来た。
全ての子供が親そっくりで体が白く眼が青い。
そういえば少し離れたところに同じように体が白く眼が青いオスのネコがいたからこのオスとの子供だろう。
子供が生まれて間もない頃を見た人によれば、全部で5頭産んで生まれてすぐに1頭はカラスにやられたと。
4頭の内1頭が排水管に落ちて死んでしまい、残り3頭を連れて職場周りから姿を消した。

しばらく姿が見られずにどうしただろうかと気にしていたら、昨日1頭でひょっこり現れた。
子供たちはいったいどうしたかと気になった。

姿勢を低くして草地の何かを狙っている様子。
ネコ0416-1.JPG



















今まで何度も出会っているが当然なついていないので、こっそり後ろから回り込んで近づいた時人が来た。
姿が見えなくなったのでどこへ行ったかと探すと、看板の中に隠れていた。
ネコ0416-2.JPG



















おや、こんなところに隠れたの。
今までこれだけ近づけることは稀だったので、この看板に守られている安心感なのだろう。
野外で自らの力で生きていくのは厳しいだろう。
どんな理由があろうと、飼っているものを無責任に捨てるのは本当にやめて欲しいと切に願う。
ネコ0416-3.JPG



















先日、サルトリイバラの近くで見たルリタテハの翅の色が重なって見えた。
ルリタテハ0415.JPG



















2021年4月15-16日 東京都 食肉目ネコ科 ネコ、チョウ目タテハチョウ科 ルリタテハ

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ウスバアゲハ 飛ぶ [チョウ目]

朝、fieldを歩いていると目の前をよく見るスジグロシロチョウより大きい白い蝶が飛んでいた。
飛び方からすぐに「ウスバアゲハ」だとわかった。
なかなか止まらないチョウだが後を追うとすぐに草の上におりた。
これはラッキーとばかり忍び寄ると、まだ翅が美しい羽化して間もない個体だ。
ウスバアゲハ0415-1.JPG



















ひょっとしてと、そーっと手を伸ばすと意外と簡単に捕まったので手乗りにしてみた。
頭や首の黄色い毛と名前の通り手が透けて見えるほど薄い翅に黒い翅脈がとても美しい。
ウスバアゲハ0415-2.JPG



















お腹側は胸やお腹下側にも黄色い毛があり黒とのツートンがいい。
翅の模様などからオスではないかと思う。

昨年、各所で異常なほど発生して驚いた。放蝶だとの声も聞かれた。
はて、真相はいったいどうなのだろうか?
ウスバアゲハ0415-3.JPG



















2021年4月15日 東京都 チョウ目アゲハチョウ科 ウスバアゲハ(ウスバシロチョウ)

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思わぬところで ハイイロヤハズカミキリ [コウチュウ目]

少し前に湿地のハルジョオンにとまっていた今年初見の「キアゲハ」。
まだ開花しておらずストローも伸ばしていないので、ちょっと休息していたようだ。

傷みの無い翅が美しかった。
キアゲハ0404.JPG






























小雨が降る草地のイネ科の葉上に見つけた今年初めて見る小さなカミキリムシ。
「ハイイロヤハズカミキリ」だった。
見つけた時は触角を開いていたが、草に触れたので警戒したのか閉じてしまった。
ハイイイロヤハズカミキリ0405-1.JPG



















幼虫はタケ類を食べて育ち、秋から冬に羽化した成虫はタケの中に留まって春に羽脱するようだ。
細くて薄っぺらい葉に必死にしがみついている姿が愛らしくて微笑ましくも見えた。

今日は半年ぶりの歯の定期健診だった。
思い起こせば5年前、大学時代の仲間の集まりを僕が関東に住んでいることから日光でやろうと。
それに参加して帰ってすぐに猛烈な歯の痛みが襲い、知り合いに教えていただいた歯医者に駆け込んだ。
いくつかの歯がボロボロになっていたのを放置して、固いものは全く食べられない状況だった。
人気の歯医者で月に1回しか診療が受けられず、6本の治療で2本抜歯、治療、ブリッジと部分入れ歯で4年もかかって昨年完治した。そのお蔭で今は全く問題なく何でも食べられる事が有難い!
ハイイイロヤハズカミキリ0405-2.JPG



















2021年4月4-5日 東京都 チョウ目アゲハチョウ科 キアゲハ、コウチュウ目カミキリムシ科 ハイイロヤハズカミキリ

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キンランが咲き初めて季節は初夏へ [季節]

先週初めに、もうキンランが咲いていると聞いた。
例年に比べると開花が1ヶ月近く早い。
そんなことを考えながら歩いていて見つけた「キンラン」の花。
ギンランの開花もササバギンランの蕾も確認して、もう季節は初夏だ。
キンラン0412.JPG



















林縁で黒いチョウが飛んでいた。
クロコノマチョウにしては小さい。
後を追ってみると今年初見の「コジャノメ」だった。
年に数回見られるが、春に現れる春型は特に色が濃いように思う。
手前の草が邪魔だったがこの後すぐに飛ばれて林内に消えてしまった。
コジャノメ0407.JPG



















ムラサキシキブを見ていると食痕と共に「イチモンジカメノコハムシ」がいた。
成虫越冬のようだが冬の間何処で越冬していたのだろうか?
イチモンジカメノコハムシ0411.JPG



















田んぼの畔ではこちらも今年初見の「ヤマトシリアゲ」のオスを見つけた。
まだ、羽化してそれほど経っていないようで飛ぶことは無かった。
ヤマトシリアゲ0411.JPG



















毎年みられる場所で、今年も緑色の「マムシグサ」を見ることが出来た。
昨年は3株だったが今年は4株と1株増えた。
来年も株数が増えることを期待している!
マムシグサ0412.JPG



















2021年4月7-12日 東京都 キジカクシ目ラン科 キンラン、チョウ目タテハチョウ科 コジャノメ、コウチュウ目ハムシ科 イチモンジカメノコハムシ、シリアゲムシ目シリアゲムシ科 ヤマトシリアゲ、オモダカ目サトイモ科 マムシグサ

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LEDのトイレの灯りに集まった居残り蛾たち [チョウ目]

公園のトイレの照明がほとんどLEDに切り替わった。
節電という事では喜ばしい事だが、夜の灯りに訪れる虫たちが減ることは残念だ。
以前の蛍光灯下では多く見られた蛾たちも切り替わってからはすっかり見られなくなったところも少なくない。
ただ、切り替えと共にずっと夜間も点灯している場所がある。
LEDと言えどもそんな場所では居残り蛾が見られるようになった。

少し前にいたのは、なかなかいいデザインの「フタナミトビヒメシャク」。
年に2回発生し幼虫は広食性だ。
フタナミトビヒメシャク0404.JPG





























こちらも独特のいでたちが印象的な「フサヤガ」。
蜘蛛の巣の餌食になったような模様、お尻を上げた姿勢も面白い。
成虫越冬で年に2回発生し、幼虫はウルシ科やブナ科の葉を食べる。
フサヤガ0404-2.JPG



















一見地味に見えるが、光の当たり具合で翅全体が緑色に発色する「アオシャチホコ」。
5-8月に見られるのでちょっと早いか。
幼虫はエゴノキなどの葉を食べる。
よく似た種にオオアオシャチホコがいるが、翅の緑色が外縁のみで中央は帯びていないのでよく見れば判別は可能だ。
自然界で青と言えば例外はあるが緑色のことが多い。自然界ではないが信号の青も緑色だ。
アオシャチホコ0404.JPG



















今日見るとちょっと大型で地味な種がいた。
調べると「オオトビスジエダシャク」ではないかと思う。
4-9月まで見られ幼虫は広食性だ。
今日はこの1頭だけでちょっと寂しい・・・
オオトビスジエダシャク0412.JPG



















2021年4月4、12日 東京都 チョウ目シャクガ科 フタオビヒメエダシャク、オオトビスジエダシャク、ヤガ科 フサヤガ、シャチホコガ科 アオシャチホコ

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グロテスクでスゴイ存在感 キイロモモブトハバチ [ハチ目]

林内を歩いていると何やら足元でうごめいているものがいた。
大きさは3㎝ほどで胸から頭にかけてが黒くお尻は赤い。
胸とお尻の間に黄色い斑が印象的。
確か数年前に一度見たような。
その時もやはり道の上で同じくのたうち回るようにうごめいていたのを思い出した。
キイロモモブトハバチ0404-1.JPG



















このグロテスクな虫はハチの仲間の「キイロモモブトハバチ」。
幼虫はハンノキの葉を食べる。
すぐ近くにハンノキ湿地があるのでそこで育って羽化したのだろう。
キイロモモブトハバチ0404-2.JPG



















何故道の上でのたうち回っているのか?
特に外傷はなさそうだがうまく歩けず、飛ぶことも出来ないようだった。
見ているとたまにお尻をあげるのはこちらに対して威嚇しているのだろうか?
何とも不思議なハチ、一度は普通に活動しているところを見てみたいものだ。
キイロモモブトハバチ0404-3.JPG





























2021年4月4日 東京都 ハチ目コンボウハバチ科 キイロモモブトハバチ

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アトボシハムシ、トビサルハムシ [コウチュウ目]

林縁でサルトリイバラを見ていると何やら動いた虫を見つけた。
白っぽい前翅の後方に一対の黒い紋があるのは「アトボシハムシ」。
食草はサルトリイバラだったかと調べると、アマチャヅルやカラスウリなどのウリ科だった。
サルトリイバラはユリ科なのだが・・・
アトボシハムシ0408-1.JPG



















よく似たヨツボシハムシはまだよく見るが、この種を見たのは何年ぶりだろう?
アトボシハムシ0408-2.JPG



















ガマズミの葉上にもハムシ。
こちらはコナラやクヌギなどブナ科を食草とする「トビサルハムシ」だ。
漢字で書けば、飛び去る葉虫ではなく鳶猿葉虫となるだろうか?
翅色が鳶の色に似ているのでなずけられたと聞いたような。
トビサルハムシ0408-1.JPG



















たまたま上にあるコナラから風で落ちたのだろう。
猿葉虫の仲間は、丸っこい体で前脚が長く湾曲しているので見分けやすい。
草木が芽吹いて葉を展開し始めると、それを食べるハムシたちがあちこちで見られるようになる。
さて、次に出会うハムシは何だろう?
トビサルハムシ0408-2.JPG



















2021年4月 東京都 コウチュウ目ハムシ科 アトボシハムシ、トビサルハムシ
















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ナナフシモドキのこども [ナナフシ目]

タチヤナギでヤナギハムシを探していた時に幹に動く小さな虫を見つけた。
止まっては体を前後に揺らしている動作はおとなと同じ「ナナフシモドキ」のこどもだった。
ナナフシモドキ0408-1.JPG



















体の大きさは1cmほどだろうか。
たまに見つけるがとにかく小さくて、撮ってもいつもブレブレの量産だ。
この日はまだましで見られるものが撮れた。
ナナフシモドキ0408-2.JPG



















細い枝のような体に長い脚はまさに枝に擬態しているのだろう。

知り合いにこの虫がどうしてもダメだという女性がいる。

実物を見るのはもちろんの事、写真を見るのも嫌でその名を言わないでとまで凄い形相で言う。
えらい嫌われたものだとナナフシモドキに同情してしまうが、まぁ好き嫌いは人それぞれだから・・・。
こどもでも顔を見るとおとなと同じ、エイリアンぽいのはちょっとグロテスクかな。

残念ながらお目当てのヤナギハムシは見つからなかった。
ナナフシモドキ0408-3.JPG



















2021年4月8日 東京都 ナナフシ目ナナフシ科 ナナフシモドキ

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田んぼでシオヤトンボ [トンボ目]

昨年の初見が9日だったのでもう出ているだろうと田んぼに行ってみると、やはりいた「シオヤトンボ」のオス。
既に腹部に粉を吹いているが、いつ頃羽化したのだろうか?
シオヤトンボ0408-1.JPG



















枯れ木の上にメスと思ったがよく見ると未成熟のオスだった。
田んぼ周りで見つけたのは5~6頭だった。
シオヤトンボ0408-2.JPG



















脇の湿地の畔を歩くと足元から3頭がキラキラの翅でたどたどしく飛んで行った。
羽化してようやく飛べるようになったトンボたちだった。
まだいるんじゃないかと探してみたが他に見つからず。
まだ翅が完全に伸びていないものを見つけた。
体の色は淡く、翅脈はオレンジ色で翅は半透明。
触ると壊れそうな。
シオヤトンボ0408-3.JPG



















田んぼの中には「アズマヒキガエル」のオタマジャクシがうようよ。
そういえばまだあのひものような卵を見ていなかったような・・・
アズマヒキガエル0408.JPG



















2021年4月8日 トンボ目トンボ科 シオヤトンボ、無尾目ヒキガエル科 アズマヒキガエル

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小さいけれどとても奇麗なハバチ、サクラセグロハバチ? [ハチ目]

先週、アシベニカギバの幼虫がいないかとユズリハの葉を見ていると周りに小さな虫がたくさん飛び交っていた。
ユスリカの類かと葉にとまったのを見ると、なんと淡い黄色に黒の模様が奇麗なハバチの仲間のようだった。
この時は時間がなくなかなか止まらないのでスルーした。
今日もう一度その場所を通ると、相変わらず木の周りをたくさん飛んでいて止まったところを撮ることが出来た。
サクラセグロハバチ0407-1.JPG



















大きさは1㎝弱程だろうか。
ユズリハの木の周りを飛んでいたので、ユズリハ由来かと調べてみるが該当するものがいない。
ハバチの仲間に広げて調べると、「サクラセグロハバチ」に行きついた。
幼虫はサクラの葉を食べるようで、確かにこの上に大きなヤマザクラの木があった。
サクラセグロハバチ0407-2.JPG



















似た種にツツジセグロハバチがいるようだが、あるサイトでは共に模様に変異が多く成虫の外観では同定が難しいとされていた。
ん~、難解なのでとりあえずサクラセグロハバチ?としておこう。
どうしても気になったら採取し標本を作って専門家の方に助言を仰ぎたい。
サクラセグロハバチ0407-3.JPG



















2021年4月7日 東京都 ハチ目ハバチ科 サクラセグロハバチ?

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