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雑木林で [季節]

関東では今日、統計以来最も早い春一番が吹いた。
確かに午前中、干した洗濯物が物干しの端に追いやられるほどだった。

風が少し止んだ午後から雑木林に行ってみた。
入口のソシンロウバイは見頃となって、「メジロ」やシジュウカラが訪れていた。
とにかく敏捷で撮るのも一苦労。
メジロ0204.JPG



















イロハモミジの枝先に「ウスタビガ」の空繭があった。
繭の横に小さな穴が開いているので寄生されていたようだ。
他にもう一つ見つけたが、やはりイロハモミジ。
ウスタビガには人気の食樹なのだろう。
ウスタビガ0204.JPG



















林内を歩くと目の前に白っぽい小さな蛾が飛ぶ。
フユシャクガの仲間の「シロフフユエダシャク」だ。
唯一見つけて近づいても飛ばない個体を撮ることが出来た。
じっとしている方がいいのか飛んで逃げる方がいいのか、この蛾は逃げる方を選んでいるようだ。
鳥たちに見つかると、あっという間に捕えられてしまうのだが・・・。
シロフフユエダシャク0204.JPG



















エゴノキの樹皮から樹液が流れていた。
これは「アオマツムシ」のしわざで、秋にメスが幹を穿ってそこに産卵した産卵痕だ。
他の木にも産卵しているのだろうが、なぜかエゴノキは樹液を流すことから目に付いてしまう。
アオマツムシ0204-1.JPG



















樹皮を齧って産卵管を上下4か所に差し込んで産むことで、その後枝や幹が成長した時にこのようなXの痕跡が残るようだ。アオマツムシの残したX(エックス)だ。
アオマツムシ0204-2.JPG



















2021年2月4日 埼玉県 クスノキ目ロウバイ科 ソシンロウバイ、スズメ目メジロ科 メジロ、チョウ目ヤママユガ科 ウスタビガ、シャクガ科 シロフフユエダシャク、バッタ目マツムシ科 アオマツムシ

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