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畑の害虫 ウリキンウワバ [チョウ目]

今日は休みだったが出掛けずに家でまったりとしてしまった。
買い物に行こうと郵便受けの前を通ると床に蛾が。
カメラを取りに家に戻った。
這いつくばって撮っていたが、他の住人が来たらとふと気になってしまった。
撮ったのがこれ。
キンウワバ亜科なのはわかるがさて・・・?
ウリキンウワバ1118-1.JPG



















上からの図。
ウリキンウワバ1118-2.JPG



















前から見ると。
美しいオレンジ色の王冠が目を惹いた。
ウリキンウワバ1118-3.JPG



















調べると先日紹介したエゾギクキンウワバと同じキンウワバ亜科の「ウリキンウワバ」だった。
名前の通りウリ科のほか広食性で畑の害虫として名高いようだ。
前翅中央や外縁の金色も名の由来だろう。
ウリキンウワバ1118-4.JPG



















2020年11月18日 埼玉県 チョウ目ヤガ科 ウリキンウワバ

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秋のハラグロオオテントウ [コウチュウ目]

道の上にいたカマキリ。
翅の白斑からハラビロカマキリの褐色型かと思ったが、危険を感じて地面に伏せるこの仕草は・・・。
眼鏡をかけてよく見ると「コカマキリ」だった。
コカマキリに白斑あったっけ?って調べてみるとある個体もあるようだ。
知らなかった。
コカマキリ1109.JPG



















湿地脇のススキの穂に大きなテントウムシがいた。
この大きさにこの模様、翅の縁の反り返りは、「ハラグロオオテントウ」。
餌となるクワキジラミが発生している頃はクワの木でよく見られるが、それ以外の季節で見つけたのは初めて。
いったい何を食べているのだろう。
ハラグロオオテントウ1109-1.JPG



















掌に乗せてひっくり返してみるとやはり腹は黒かった!
ハラグロオオテントウ1109-2.JPG



















2020年11月8-9日 東京都 カマキリ目カマキリ科 コカマキリ、コウチュウ目テントウムシ科 ハラグロオオテントウ

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今シーズン初認のフユシャクは チャバネフユエダシャクだった [チョウ目]

このところ朝晩と昼の温度差が大きく、木々の紅葉も一気に進んだように思う。
銀色のススキの穂と赤や黄色のケヤキの紅葉がとても奇麗だ。
黄葉1115.JPG



















イロハモミジも日当たりの良い場所は真っ赤に色付いていた。
イロハモミジ1116.JPG



















いつもの峠のコンビニを朝出勤前に見たが期待した蛾はいなかった。
昼に訪れると見落としていたか、ガラスの高い場所にいた緑色の蛾。
落としてみると今の時期現れる「ケンモンミドリキリガ」だった。
幼虫はカエデ科チドリノキやバラ科ヤマザクラなどの葉を食べるが、チドリノキはこの辺りにはないのでサクラで育ったのだろう。
ケンモンミドリキリガ1116.JPG



















トイレをチェックしていると、今シーズン初認のフユシャクを見つけた。
1番目のフユシャクは「チャバネフユエダシャク」だった。
早いのかと調べてみると、2016年12月9日、17年11月15日同じコンビニ、18年と19年は12月9日だった。
この4年で見ると個人の確認では早い出現だ。
チャバネフユエダシャク1116.JPG



















2020年11月16日 チョウ目ヤガ科 ケンモンミドリキリガ、シャクガ科 チャバネフユエダシャク

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季節は進んで [季節]

だいぶ前から赤い実が開いて中から黒い種子が出ていたなかなかフォトジェニックな「ゴンズイ」。
役に立たないという可哀そうな名前だが、この時期fieldでは存在感を示している。
ゴンズイ1112.JPG



















「アキノウナギツカミ」の葉も赤く紅葉して単体でも目を惹く。
これが集まっている場所ではまさに草紅葉だ。
ミゾソバ1112.JPG



















この日はちょっと肌寒く陽が陰りがちだった。
午後というのにヨシの穂でお休み中の「ヤマトシジミ」。
冬には見られなくなるので今がピークだろう。
ヤマトシジミ1112.JPG





























ケヤキの幹で見つけた「ハラビロカマキリ」のメス。
目線はあったが全く動かないので死んでいるのかと思ったがかろうじて生きていた。
無事卵を産んだだろうか?
ハラビロカマキリ1112.JPG



















ヤナギの幹に集まっていたのは「ヨコヅナサシガメ」の幼虫たち。
もうすっかり冬越しの準備?
探さなければ虫が見つからない季節になってきた。
ヨコヅナサシガメ1112.JPG





























2020年11月12日 東京都 クロッソマ目ミツバウツギ科 ゴンズイ、ナデシコ目タデ科 アキノウナギツカミ、チョウ目シジミチョウ科 ヤマトシジミ、カマキリ目カマキリ科 ハラビロカマキリ、カメムシ目サシガメ科 ヨコヅナサシガメ

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今日の夜の来訪者 キシダモンキリガ(ヤマノモンキリガ) [チョウ目]

いよいよ朝晩の冷え込みが厳しくなり、灯りに蛾がやってくる季節となってきた。

昨晩は2個体ほど職場の窓ガラスに来ていたが、よく確かめずにスルーして帰ってきた。
今日は一眼を持って、さて何が居残っているのかと楽しみに出社したのだが何もいなかった・・・
とても残念だが致し方がない。
昼はせっせと仕事に勤しみ、日が暮れた5時頃、ワクワク期待して灯りを透過した窓ガラスをチェックしたがまだ何も来ていない。
仕事を終えて5時半頃に再び見てみると1頭だけ来ていた。
おおっ、さて、さて誰だろう
この時点では内側からの灯りなので、ガの正体は陰になって全くわからず。
懐中電灯もストロボに付いているモデリングライトを照らすのも忘れ、真っ黒な姿をマニュアルで適当に撮影したらそこそこ写っていた。
ヤマノモンキリガ1114-1.JPG



















淡い褐色の翅に黒い模様が美しい「キシダモンキリガ」のようだ。
※従来山地性とされていたことでヤマノモンキリガと命名されたが、低地でも見られることからキシダモンキリガと改名されたそうで表記を改めた。
秋から現れるヤガ科のキリガ(冬夜蛾)と呼ばれる仲間の1種で成虫で冬を越す。
ヤマノモンキリガ1114-2.JPG



















よく似た種にスギタニモンキリガ、スミレモンキリガがいる。
下は以前、真冬の寒い夜にツバキに来ていたスギタニモンキリガ。
本当によく似ている!

このキリガの仲間は、色々な種がいて冬の夜に樹液などに集まりフユシャクと並んで人気がある。
「日本の冬夜蛾(キリガ)」という本も出ているのだ。

これから寒さが増すが、職場のこの窓ガラスがとても楽しみな季節になってきた!
この冬はどんな蛾に出会えるだろうか!
スギタニモンキリガ.JPG



















2020年11月14日 東京都 チョウ目ヤガ科 スギタニモンキリガ(ヤマノモンキリガ)

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キイロスズメバチのオスバチ [ハチ目]

林縁に樹液の出ているコナラのレストランがあるが、このところお客さんを見たことが無かった。
この日前を通ると、おおっ、久しぶりのご来店は「キイロスズメバチ」。
キイロスズメバチ1112-1.JPG



















スズメバチの巣もいよいよ終焉を迎えていて、他のfieldで見つけていたキイロスズメバチの巣は今月初めには活動を終えていた。
この個体も動きが緩慢でかなり弱っているように見えた。
今の時期、出てくるのがオスバチたちで他の巣の新女王と交尾をするために飛び回る。
栄養補給をするためにレストランに来たのをよく見かけるのだ。
キイロスズメバチ1112-2.JPG



















触角の黒さ、触角の長さ(メスより1節長い)、太短い腹部から間違いなくオスバチと思われた。
無事に新女王と交尾を済ませたのだろうか?
キイロスズメバチ1112-3.JPG



















オスバチと確信して掴んでみると、思った通りお腹を曲げて刺そうとするが針が出ない。
ハチの毒針はメスの産卵管の一部が変化したものなので、オスバチにはなく刺すことが出来ないのだ。
大顎だけ注意すれば、こうして持つことは造作も無い事なのだ。
この後放すと頼りなげに飛んで行った。
ん~、スズメバチたちもシーズン終了間近で、いよいよ寂しい限りだ。
キイロスズメバチ1112-4.JPG



















2020年11月12日 東京都 ハチ目スズメバチ科 キイロスズメバチ

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初見 青緑色が美しいナカオビキリガ [チョウ目]

11月に入って休みの日は珍しくも有り難く予定が詰まっていてfieldに出られず、普段仕事では歩いているがじっくりと見たいものが見られない。
今日は、ようやく昼から出掛けて2時間ほど秋のfieldを一回り。
クヌギは黄葉が進んでコナラも日の当たる葉から色変わりしていた。
右側の赤茶色の葉はナラ枯れしたコナラだ。
クヌギ黄葉1112.JPG



















歩いているとコナラの高さ約3mの幹に、奇麗な青緑色で前翅に一対の赤い斑ある見覚えのない蛾を見つけた。
これは是非手元で見たいと、近くに落ちていたススキの穂で落とした。
ナカオビキリガ1112-1.JPG



















大きさは2㎝程ととても小さいが、間近に見ると色も模様も美しい!
帰って調べるとやはり初見のヤガ科の「ナカオビキリガ」だった。
ナカオビキリガ1112-2.JPG



















ヤガ科の中でも秋に出るキリガの仲間のうち成虫ではなく卵で越冬する種で、短い期間にしか見られない。
幼虫が何を食べているのかはまだ分かっていないようだ。
ナカオビキリガ1112-3.JPG



















2020年11月12日 チョウ目ヤガ科 ナカオビキリガ

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秋の虫たち 生と死と [季節]

短い草の生えた場所を歩くと何かが足元から飛び去った。
バッタの仲間には違いなく、今の時期ならツチイナゴに違いない。
一応確認しておこうと着地点を見てみると、おやおやツチイナゴではなくもう終盤の褐色の「トノサマバッタ」だった。早いものは初夏の頃から成虫が見られるので、まだ傷みのない成虫がいるということは年2回の発生なのだろう。ここでは個体数が少ないので、無事役目を果たしたのか心配だ。
トノサマバッタ1107.JPG



















林内のコマユミにミノウスバが産卵に来ていないか見ていると、何といたのは「ノコギリクワガタ」のオスだった。まだミノウスバの姿は見られない。
ノコギリクワガタは初夏までに羽化した成虫は夏に活動し、秋以降に羽化した成虫は木の中にとどまり翌年活動するそうだ。基本的に羽化して木から出たものは越冬できずに死んでしまうようだ。
この個体は傷みもないとても奇麗な体で外に出て間もないように思えた。
寒さの影響だろう、とにかく動きが緩慢でこんな時期にお前は何故出てきたんだ!と思ったが、まぁ出てきてしまったのはしょうがない。
ノコギリクワガタ1107.JPG



















今年もセンノカミキリがいないかとずっと見てきたタラノキ、残念ながらお目当ては見つけることが出来なかったが、紅葉した葉の上に「アオマツムシ」のメスがいた。
昼間にオスの鳴き声が時折寂し気に聞こえるほどで、もう間もなく・・・。
アオマツムシ1108.JPG



















林縁を見ているとヒサカキの葉上にカミキリムシを見つけた。
白い模様は何の種だったっけと写真を撮りながら・・・?
結論は、すでに息を引き取った「キボシカミキリ」。
生きている時は鞘翅の斑は黄色いが死んでしまうと白く変わる。
死んで標本になった個体で命名されたシロスジカミキリと同じだ。
ボーベリアなどの昆虫病原糸状菌に侵されてはいないようなので自然死なのかもしれない。
キボシカミキリ1108.JPG



















2020年11月7-8日 東京都 バッタ目バッタ科 トノサマバッタ、クワガタムシ科ノコギリクワガタ、バッタ目マツムシ科 アオマツムシ、コウチュウ目カミキリムシ科 キボシカミキリ

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峠のコンビニでヒメヤママユ [チョウ目]

10日以上前から峠のコンビニで「ヒメヤママユ」を見かけていたが、壁の高い所にいて撮れずにいた。
今朝仕事前に寄ってみると2個体が壁の低い場所と地面にいた。
淡いピンクと焦げ茶色の組み合わせのデザインはヤママユガ科の中でもシックながら目を惹く美しさだ。
ヒメヤママユ1110-1.JPG



















地面にいたのを正面から。
もふもふの体にゴージャスな触角がいい!
ヒメヤママユ1110-2.JPG



















眼状紋の赤もアクセント。
帰って撮った写真を見るとなんか画質が荒くべたっとしているな、カメラの故障かと思ったら、ISOが2000になっていた。
ああっ、やはり撮る前に確認すべきだったと思ったが後の祭りとはこのこと。
ヒメヤママユ1110-3.JPG



















2020年11月10日 東京都 チョウ目ヤママユガ科 ヒメヤママユ

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この秋初めて見るモズのはやにえは ケラ [鳥類]

かなり前から谷戸でモズの高鳴きが聞かれていた。
田んぼ近くの低いウメの木には毎年モズのはやにえが見られる。

高鳴きが聞かれるようになってからはやにえがないかチェックしていたのだが、先日昼にようやく見つけた。
枝先ではやにえにされていたのは、はやにえの常連「ケラ」だった。
モズのはやにえ1107-1.JPG



















よく見るとまだ触角が動いていたので朝に枝に刺された可能性が高い。
ケラは普段地中生活をしていて地上に出るのは稀だと思うのだが、それを餌食にするとはモズの洞察力に改めて感心する。
それにしてもケラはどんな時に地上に現れるのだろうか?
それを見逃さないモズはやはりすごい!
モズのはやにえ1107-2.JPG



















2020年11月7日 東京都 バッタ目ケラ科 ケラ

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