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アブラゼミ幼虫 塔を作る [カメムシ目]

大きなクスノキが入り口にある谷戸に行ってみた。
このクスノキでは今まで色々な生き物たちを見ることが出来て、いつも何かを期待している。
クスノキの根元で塔が立ったような穴を見つけた。
アブラゼミ0624.JPG



















今の時期、穴といえばセミの幼虫があけた穴が思い当たるがそれにしては大きい。
よく見ると、何かが穴の中にいた。
カタツムリ?
アブラゼミ0624-1_1.jpg



















いやいや、穴の中にいたのはアブラゼミの幼虫だった。
見ていると穴の中に引っ込んだりまた穴の縁まで出てきたり、いったい何をしているのか観察しているとどうやら

穴の中から土を運んできて入口に塗り固めて塔を作っているようだ。
アブラゼミ0624-3_1.jpg



















今まで見た羽化する幼虫は、羽化に向けて小さな穴をあけてその時を待っていた。
こんなに大きな穴をあけ土を運んで土を塗り付けているシーンは見たことが無い。
アブラゼミ0624-4.JPG



















幼虫の大きさは既に終齢だろうと思うが、羽化を控えた幼虫の複眼は下の写真のように褐色だ。
この幼虫はまだ白いのでこれからそうなるのか?
そうならまだ少しかかりそうだが、この塔を作る行動が何なのかがわからない。

間もなく夏を象徴するセミたちの鳴き声が聞かれそうだ!
アブラゼミ幼虫.JPG



















2020年6月24日 埼玉県 カメムシ目セミ科 アブラゼミ

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