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寄生されたヤママユ [チョウ目]

葉の落ちた林縁を歩いていると、枝先に鮮やかな黄緑色が目に付く。

ヤママユの繭だ。
ヤママユはヤママユガの仲間で天蚕(てんさん)とも呼ばれ、カイコに匹敵するいやそれ以上の繊維のダイヤモンドと呼ばれる黄緑色の絹糸がとれる。
成虫の出現時期は丘陵では8-9月で、この仲間ではクスサン、ヒメヤママユ、ウスタビガと続く。
この冬はあちこちで繭が目に付き、手に取るとずっしりと思いものがあった。
羽化の時期は秋で繭の上に成虫の出た穴がなく、今の時期に重いものはまず寄生されていると思ってよい。
そんな繭が手元に2つ。
1つはアラカシの葉にくるまれていてとても美しい、もう1つはコナラの枝先にあったもの。
これらの繭から出てくるのは、おそらく大きなコンボウアメバチの仲間と思われ1つの繭から1匹。
同じヤママユガの仲間のウスタビガの繭からは、コンボウアメバチの仲間とさらに小さく1つの繭から100匹近い数が出てくるウスタビガフシヒメバチがいる。
さて、ヤママユにはウスタビガフシヒメバチのような小さく数が多いハチが寄生していないのだろうか?
これらの繭から何が出てくるのか楽しみだ!
ヤママユ0111_1.jpg



















2020年1月11日 東京都 チョウ目ヤママユガ科 ヤママユ

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