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12月初めの居残り蛾たち [チョウ目]

fieldでは虫たちの姿を探すのが大変になってきたが、灯りの周りの居残り蛾たちは次から次に新たな種がやってくる。
この日は、ちょっと大物のキリガの仲間だった。
その大きさとくっきりとした模様、頭に近い方の丸い模様の環状紋(かんじょうもん)、その下のそら豆のような模様の腎状紋(じんじょうもん)の大きさや位置から直ぐにわかるかと思ったが、しばし時間がかかった「イチゴキリガ」。
イチゴという名前の由来が気になったがどうやら学名から来ているようだ。
幼虫の食餌はバラ科やキク科だそうで成虫で越冬する。
写真は撮れなかったが、黒と黄色の縞模様のお腹が特徴的だった。
イチゴキリガ1202_1.jpg



















こちらのなかなか地味ながらもいい装いを纏った「ニセタマナヤガ」。
この名前も気になるが、恐らく構成はニセ、タマナ、ヤガなのだろう。
ニセタマナヤガ1203-1_1.jpg



















幼虫はカタバミ、タンポポ、アキノノゲシ、ヨモギ、オオバコ、タネツケバナなどここの周りにある植物ばかりだ。調べると、北アメリカからやって来た外来種の可能性があり様々な野菜の害虫となっているようだ。
ニセタマナヤガ1203-2_1.jpg



















ガラスで翅を広げていたのは「ニッコウキエダシャク」。
幼虫はサワフタギなどの葉を食べるようだが、ここでは多くはない樹種だ。
ニッコウキエダシャク1203_1.jpg



















こちらもガラスにとまっていた小さくて細いまるで十字架のような「ヒルガオトリバ」、たぶん・・・。
幼虫はヒルガオの仲間の葉を食べるので、このあたりにはたくさんある。
トリバガの仲間はこのように細い翅が特徴だが、これでも翅を広げてちゃんと飛べるのが凄い!


寒さは増せど、明かりに色々な蛾たちが集まってくる。
今朝はどんな蛾がいるだろうかと出勤する楽しみの一つでもあるのだ。
ヒルガオトリバ1203_1.jpg



















2019年12月2-3日 東京都 チョウ目ヤガ科 イチゴキリガ、ニセタマナヤガ、シャクガ科 ニッコウキエダシャク、トリバガ科ヒルガオトリバ

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