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キアシナガバチ越冬女王その後 [ハチ目]

昨晩、寒かったので久しぶりに湯船に湯をはって風呂に入った。
酔いもありあまりもの気持ちよさに気付いたら午前3時半、どれだけ寝てしまったのだろうか?
すぐに上がって寝たのだが、朝起きたら鼻水が止まらない。
ああっ、やってしまったか、今日はくしゃみと鼻水の一日だった。
もう10年以上、熱を出して仕事を休んで床に伏せたこともないので、今回も何とかなるかと思いつつも寄る年波にちょっと不安。
少し前に撮った朝露に濡れたエノコログサ、これを鼻に詰めれば・・・。
エノコロ1112_1.jpg



















いやこっちの方がまっすぐなのでいいか、しかしどちらもとげとげなのでくしゃみがとまらないのでは、などとつまらない空想をしてしまった。
エノコロ1112-1_1.jpg





























継続観察している職場の壁の「キアシナガバチ」だが11月9日の時点では、少し数が減ったように見えるがまだ健在だ。この時期まで延命なのは間違いなく女王蜂集団に違いない。
キアシナガバチ1109-1_1.jpg



















何枚か撮っているとこちらを威嚇する左端の1個体がどこからか現れた。
顔が白いのでオス蜂だろう。まだオス蜂がいることにびっくり。
まぁ、他の場所で午前中オオスズメバチの巣の周りでまだオス蜂が飛び回っていることを思えば同じ科のこのハチも納得がいく。
キアシナガバチ1109-2_1.jpg



















ほぼ1週間後の今日、再び見てみるとまだ変らず壁に集まっていた。
以前にも増して覆いかぶさるように団子状態。
さすがにいくら撮っても、オス蜂は姿を見せなかった。
恐らくこのままここで冬を越すのだろうと予想している。
今後も続けて観察したい。
キアシナガバチ1117_1.jpg



















2019年11月9.12.17日 東京都 ハチ目スズメバチ科 キアシナガバチ

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今朝の夜の来訪者はウスタビガだった [季節]

昨晩は何がやって来ただろうかと仕事前に楽しみに見てみると、扉に来ていたのは嬉しいこの秋初見のもふもふの「ウスタビガ」のメスだった。
長らく加入しているJAFのJAFMateという雑誌に「幸せってなんだろう」というエッセーがあった。
その中に人が幸福になる算段として一番いいのは、希望を小刻みにしておくこと。
小さな歓びを一つひとつ大切にしつつ生きて、ちょっとでもいいことがあればラッキーと言えるぐらいがちょうどいいと書いてあった。
なるほど、今朝の出会いはまさに小さな歓びだ!
この蛾と出逢う事に喜びを感じる人は少数だろうなぁ・・・。
ウスタビガ1116_1.jpg



















昨日いたヒメエグリバは今朝も同じ場所に留まっていた。
ヒメエグリバ1116_1.jpg



















ススキの葉裏には「ショウリョウバッタモドキ」がいた。
かなり気温が下がってきたが、まだ頑張っている。
ショウリョウバッタモドキ1116-1_1.jpg



















暖かくなった午後に見ると、朝見つけた個体は見当たらず葉上に別のメスの個体がいた。
右の触角が曲がっているので見分けやすい、右曲りちゃんと名付けた。
さて、いつまで右曲りちゃんが見られるだろうか?
いよいよ寒くなってきた。
ショウリョウバッタモドキ1116-2_1.jpg



















2019年11月16日 東京都 チョウ目ヤママユガ科 ウスタビガ、ヤガ科 ヒメエグリバ、バッタ目バッタ科 ショウリョウバッタモドキ

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昨夜の来訪者は ヒメエグリバ [チョウ目]

このところ仕事に一眼を持って行って仕事前と昼休みに撮っているのだけれど、今朝は忘れてまぁいいかと思ったのだがこんな時に限って撮りたい被写体が来るものだ。

扉にいたのは昨晩灯りに訪れたのであろう、枯葉擬態の「ヒメエグリバ」だった。
幼虫の食草はアオツヅラフジでこの扉のすぐ近くにあって幼虫も見られていた。
しょーがないのでコンデジで。
ちょっと犬顔だが、葉脈に模した筋が秀逸でよくこんなデザインに進化したなぁといつも感心する。
ヒメエグリバ1115_1.jpg



















今朝は手が凍える程に寒かったが、昼には陽射しが温かかった。
谷戸入口の看板で暖をとっていたのはヒメのつかないご本家「アカタテハ」。
翅を開いてはくれなかったのが残念だったが、今日は2か所で姿を見ることが出来た。
ヒメアカタテハはよく見るのだが、アカタテハはそうでもない。
幼虫はヒメより圧倒的にこの種の方がよく見るのだが、不思議だ。
アカタテハ1115_1.jpg



















足元にきれいな紫色のキノコ。
今の時期時々見られるムラサキシメジとは違う種のようだが名前はわからない。
でもこの色を見て何だか心があたたかくなった、これも不思議
紫色のキノコ1115_1.jpg



















2019年11月15日 東京都 チョウ目ヤガ科 ヒメエグリバ、タテハチョウ科 アカタテハ

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ギシギシの葉影から コカマキリ [カマキリ目]

朝、何かいないかと草地を見て回っていると、ギシギシの葉影からこちらを見る小さな顔を見つけた。
褐色の小さな三角形の顔は「コカマキリ」。
コカマキリ1110-1_1.jpg



















じっとこのまま動かないので、こちらがしびれを切らして葉を突いてみたらのっそり姿を現した。
ちょっと緊張してのファイティングポーズだろう。
コカマキリ1110-2_1.jpg



















このあたりで見られるカマキリでは最小で鎌の内側の黒、白、紫色がコカマキリの特徴だ。
大きなお腹のお母さん。
無事に役目を果たせますように!
コカマキリ1110-3_1.jpg



















2019年11月10日 東京都 カマキリ目カマキリ科 コカマキリ

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灯りにやってきた居残り蛾 [チョウ目]

いよいよ寒さが増して虫の数が少なくなってきた。
これからの時期、気になるのが秋から冬に現れる蛾たちだ。
11月に職場の灯りにやってきた蛾。
トップバッターは前翅が三角形で一対の黒斑に白い外横線が目立つ「エグリヅマエダシャク」。
幼虫はツバキ科、ブナ科、バラ科、ツバキ科、ミズキ科、ツツジ科、スイカズラ科など広食性。
エグリヅマエダシャク1104_1.jpg



















緑色がとても美しい「ケンモンミドリキリガ」。
以前はミドリケンモンという和名だったのでついそう呼んでしまう。
似た種にゴマケンモンがいるが発生時期が夏なので間違えることはないだろう。
幼虫はカエデ科:チドリノキ、バラ科:ヤマザクラなどの葉を食べる。
ケンモンミドリキリガ1108_1.jpg



















いつもお尻をぐっと曲げているのが特徴の「オオノコメエダシャク」。
何故かわからないが、すっと伸ばしているのはあまり見たことが無い。
曲げ方向も右や左と個体によって様々のようだが、今まで撮った写真はほとんどが右だった。
似た種にヒメノコメエダシャクがいるが、翅先の形状などで見分けることが出来る。
幼虫はキブシ科:キブシ、ミツバウツギ科:ミツバウツギ、ゴンズイなどの葉を食べるが、ここではゴンズイで発生していると思われる。
オオノコメエダシャク1112_1.jpg



















2019年11月 東京都 チョウ目シャクガ科 エグリヅマエダシャク、オオノコメエダシャク、ヤガ科 ケンモンミドリキリガ

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また、ムネアカハラビロカマキリ [カマキリ目]

カマキリシーズンになってから昨年をはるかに超えるペースで外来種「ムネアカハラビロカマキリ」の卵しょうと成虫が見つかっている。

見る目が多くなった事もあるがとても脅威だ。
この日も成虫が見つかった。
ムネアカハラビロカマキリ1109-1_1.jpg



















最近は一目でムネアカとわかるようになってきた。
喜ばしくない事ではある。
ムネアカハラビロカマキリ1109-2_1.jpg



















近隣の施設ではホームセンターで買ってきた数十本の竹ぼうきにムネアカの卵しょうが10個付いていたそうだ。
この種が在来のハラビロカマキリを駆逐した地域がいくつか報告されていることからも、環境省として竹ぼうきなど輸入の際の検疫強化や何らかの策を取ってもらいたいものだ。
ムネアカハラビロカマキリ1109-3_1.jpg





























このところよく見かけるのが北米原産の外来種のこの「マツヘリカメムシ」。
名前の通りマツに付くカメムシだ。
2008年に東京で確認されて以降各地に分布を広げている。
今のところ被害は聞いてはいないがマツ類の害虫という事から心配ではある。
マツヘリカメムシ1109_1_1.jpg



















2019年11月9日 東京都 カマキリ目カマキリ科 ムネアカハラビロカマキリ、カメムシ目ヘリカメムシ科 マツヘリカメムシ

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ミノウスバ ジョロウグモの網にかかる [チョウ目]

そろそろかなと田んぼ脇のマユミの木を見て歩いていると、ふわふわと飛ぶお目当てを見つけた。
大きさは翅を開いて3cmほどの小さな蛾の仲間の「ミノウスバ」のメス。
ちょうど今の時期、ニシキギ科のマユミやニシキギ、マサキなどに産卵にやって来る。
ミノウスバ1107-1_1.jpg



















蛾の仲間では珍しい透明な翅と根元の乳白色、オレンジ色の毛のある体が綺麗だ。
産卵場所を探している様子で、あちこちの枝に飛び移りその場所を確認しているようだった。
ミノウスバ1107-2_1.jpg



















そのうちに木の奥に飛び去り姿を見失った。
何処に行ったかとその先を見ると、何とジョロウグモの網にかかり既にクモが襲いかかって毒を注入していた。
こうなっては網から助けたとしてももうどうにもならないだろう。
ミノウスバ1107-3_1.jpg



















こちらに気付いてクモは巣の端に逃げ去ったが、残されたミノウスバはクモの餌食となるしかない。
あと少し、このクモの巣に掛からなければ・・・。
ここまでなるのに幼虫時代や成虫になってからも幾多の危機を免れ乗り越えて来ただろうに、見ているこちらがその無念さを感じずにはいられなかった。
ミノウスバ1107-4_1.jpg



















2019年11月7日 チョウ目マダラガ科 東京都 ミノウスバ

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峠のコンビニで ヒメヤママユ! [チョウ目]

少し前から朝の出勤前にそろそろかと峠のコンビニに寄っていたが、今日ようやくコンビニの壁でお目当ての「ヒメヤママユ」に出会えた。
右後翅が欠損しているが、前翅はきれいなまま。
ヒメヤママユ1109.-0_1.jpg



















やはり後翅の眼状紋を見たいのでつついてみた。
期待通り、前翅を上げて見せてくれた。
右後翅の紋もかろうじて残っていた。
ヒメヤママユ1109_1.jpg



















2019年11月9日 埼玉県 チョウ目ヤママユガ科 ヒメヤママユ

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カトリヤンマ 畔に産卵する [トンボ目]

いよいよ朝夕冷え込んできたが、それはそうだろう。

もう11月で来月は師走だ。
そんな中、鮮やかな紫色の花が咲いていた。
本来春に花を咲かせる「コスミレ」だった。
ホソヒラタアブの仲間が訪れていた。
コスミレ1107_1.jpg



















田んぼ周りを歩いていると、突然羽音を立てて何かが目の前の畔に降り立った。
降り立ったというよりは飛びついたという感じ。
それは「カトリヤンマ」のメスだった。
カトリヤンマ1107-1_1.jpg



















右翅が欠損し右の複眼の一部にも傷が見られ満身創痍の状態ながら、腹部を曲げ腹端を泥に差し込んで産卵していた。
さすがに近づきすぎるとさっと飛び去ってしまった。
毎年見られるカトリヤンマだがこんなところに、産卵現場を初めて見て驚いた。
たまたまなのか、見て欲しかったのか?
まぁ、偶然なのだろうがとてもラッキーだった!
カトリヤンマ1107-2_1.jpg



















2019年11月7日 キントラノオ目スミレ科 コスミレ、トンボ目ヤンマ科 カトリヤンマ

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fieldで初見のコバネササキリ [バッタ目]

池のほとりのオギが秋らしい良い景色だったので、青空バックにちょっと撮影。
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数枚撮っていると穂でササキリの仲間のシルエットを見つけた。
ん~、でもこんなに長い産卵器を持つものをここで見たことが無い。
コバネササキリ1107_1.jpg



















fieldの草はらで見られるササキリの仲間は、ホシササキリか稀にウスイロササキリだがどちらとも異なる。
確か以前こんな姿を丘陵外で見たような・・・。
調べると「コバネササキリ」のメスのようだ。
そうそう、以前勤めていた埼玉県の公園の湿地で見たことがあった。
コバネササキリ1107-1_1.jpg



















10年来、狭山丘陵のいくつかの谷戸をfieldとして観察してきたが、この種を確認したのは初めてだった。
図鑑では水田周辺や低湿地などの草はらで見られ局所的とある。
この池のオギやヨシなどで命を繋いできたのだろうか?
出現時期としてはもう終盤なので、来年は是非オスも見てみたい。
それにしてもこのサイズのバッタの仲間を初見するとは、やはり虫たち奥深いなぁ!
コバネササキリ1107-2_1.jpg



















2019年11月7日 東京都 バッタ目キリギリス科 コバネササキリ

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