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夏の始まりから鳴きだす ヒグラシ [カメムシ目]

台風6号も温帯低気圧になって去って行った。
いよいよ明日から、梅雨も明けて夏本番がやってきそうだ。

長く雨が続いたおかげでセミたちもすっかり出遅れている様子だが、ここ数日の暑さでこの時期聞かれるほとんどの鳴き声が聞かれるようになった。
林内で見つけたシルエット。

子供の頃は関西に住んでいて、身近なセミは翅に色の付いたニイニイゼミとアブラゼミばかりで夏の終わりに唯一翅の透明なツクツクボウシ。
あの頃はクマゼミも稀で、鳴いても高い木の上で捕まえる事は出来なかった。
ミンミンゼミやヒグラシは山に登らないと見られなかった。
そう、当時翅の透明なセミは僕の憧れだったのだ。
関東に来て、平地でミンミンゼミやヒグラシが鳴いているのにびっくりしたものだった。

このシルエットは、その透明な翅の「ヒグラシ」。
夜明け前や夕暮れ時、天候の急変で曇った時にカナカナカナ♪と物悲しい声で鳴くのがとても印象的で、昔から夏を象徴する大好きなセミだ。
名の由来は日暮れ時に鳴くことから「日を暮れさせるもの」から来ているという説がある。
以前、富士山麓でテントを張った時、朝の4時頃すごい音で目が覚めた。
まだ暗い中、このセミの鳴き声が降り注ぐようにテントを包んでいたのを今でも思い出す。
ヒグラシ0725-1_1.jpg



















セミの観察会などで参加している方に聞くと大人も子供も夏の終わりのセミだというのにはちょっと驚く。
早くに鳴きだすニイニイゼミとほぼ変わらずに現れて夏の間ずっと鳴いているのだが、この物悲しい声のせいでそういった印象なのだろうか?

今日も朝から夏本番の暑さで参ったが、夕方黒い雲が湧いてきて陽射しが陰ると一斉に鳴きだした。
この声に包まれて時を過ごすのは、本当に至極の瞬間だ。

その鳴き声をblogにUPしようとしたが、うまくいかないのでFacebookに。
ご覧になれる方は、こちらで  https://www.facebook.com/hirokazu.kouno.96
ヒグラシ0725-2_1.jpg



















2019年7月25、28日 東京都 カメムシ目セミ科 ヒグラシ

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