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触角がノコギリの刃みたいなノコギリカミキリ [コウチュウ目]

昨年は梅雨入りしたかと思ったら、あっという間に明けて暑い夏が続いた。
今年は梅雨らしい天候が続いているが、局所的な豪雨となっていて被害が心配だ。

今日は久しぶりに土曜日に休みを取って、近くの公園のガイドウォークに参加してきた。
テーマは「カイコと変形菌」。
センター内で久しぶりにカイコの幼虫や繭を見ながら解説をうかがった。
先祖がクワコだけあって、眼状紋などは似ている。
その後のfield観察は変形菌探し。
朝まで雨が降っていたのでコンディションが悪く見つかった種類は少なかったが、普段じっくり見ることがほとんどなかったので新鮮でとても楽しかった。

観察会終了後公園内を散策してみると、重なった葉の間に何だか黒い物が目に付いた。
何だろう?
眼鏡をかけて見ると、ははぁん、この触角はあの虫だな!
こうやって雨宿りをしていたのか。
ノコギリカミキリ0706-1_1.jpg



















下の葉をそっと剥がして見ると、ばれたか!と思ったかどうかそそくさと移動し始めた。
こののこぎりのような触角を持った虫、見た目通りの「ノコギリカミキリ」のオス。
今シーズン2度目の遭遇だ。
いつもはあっという間に逃げ去ってしまうが、この個体はそれほどは逃げなかった。
ノコギリカミキリ0706-2_1.jpg



















1本の脚でぶら下がってじっとしていた。
似た種にニセノコギリカミキリというのがいて、触角のある部分の長さや前胸背の艶の状態、脚の溝の数、メスの触覚の節数などで見分けられるようだ。

ニセの分布は関東以西なので、ここではそれほど多くは無いと思われる。

見分けるポイントの写真を撮っていなかったのだが、いろいろ見てみるとご本家ノコギリカミキリでよさそうだ。
ニセをまだ見たことが無い、ただニセとかモドキなどという名は可哀想すぎる命名だなと思う。
ノコギリカミキリ0706-3_1.jpg



















2019年7月6日 埼玉県 コウチュウ目カミキリムシ科 ノコギリカミキリ

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