深い緑が美しい アオハナムグリ [コウチュウ目]
お目当ての キイトトンボ [トンボ目]
そろそろ見られるかなと、ある谷戸に行ってみた。
この日のお目当は「キイトトンボ」。
広い丘陵の中でどこでも見られる種ではない。
東京都のこの場所では絶滅危惧ⅠB類だ。
以前は多く見られたが、ここ数年は数が減っているように思う。
さて今年はどうだろうと湿地周りを歩いた。
湿地に近い草むらからふわっと飛ぶイトトンボを見つけた。
とまったところを確認すると期待通りのキイトトンボだった。
周りに3個体ほどが見られて今年も見られて取り敢えずホッとした。
近年の台風やゲリラ豪雨などで湿地に土砂が流入して、だんだん陸地化して環境が変わってきているので、気になっている。
相変わらずの猿顔、この顔をいつまでも見られるように何らかの力になれればと思う!
2019年7月10日 東京都 トンボ目イトトンボ科 キイトトンボ
この日のお目当は「キイトトンボ」。
広い丘陵の中でどこでも見られる種ではない。
東京都のこの場所では絶滅危惧ⅠB類だ。
以前は多く見られたが、ここ数年は数が減っているように思う。
さて今年はどうだろうと湿地周りを歩いた。
湿地に近い草むらからふわっと飛ぶイトトンボを見つけた。
とまったところを確認すると期待通りのキイトトンボだった。
周りに3個体ほどが見られて今年も見られて取り敢えずホッとした。
近年の台風やゲリラ豪雨などで湿地に土砂が流入して、だんだん陸地化して環境が変わってきているので、気になっている。
相変わらずの猿顔、この顔をいつまでも見られるように何らかの力になれればと思う!
2019年7月10日 東京都 トンボ目イトトンボ科 キイトトンボ
夏の風物詩だが・・・ キリギリスの音色 [バッタ目]
6月の終わり、今年も聞こえてきた夏の風物詩 チョンギース♪というキリギリスの鳴き声。
昨年は6月23日、今年は25日とほぼ初鳴きは変わらなかった。
この日も鳴き声を頼りにそっと忍び寄ると葉の上に姿があった。
鳴き始めて間もない頃は、下草の中にいる事が多い印象で葉上にいたのはちょっと意外だった。
子供の頃は近所の河原にじいちゃんと玉ねぎでキリギリス釣りに行って、虫かごに入れてベランダに吊るして鳴き声を楽しんだ。
しかし今では、ベランダに吊るしていると鳴き声が近所迷惑と怒られそうで世知辛い世の中になってしまった。
そんなキリギリスの声だが、もともとこの場所にはいなかった。
もう5年以上前になるだろうか、ある夏突然鳴き声が聞こえてきた。
恐らくこの声を聞きたいと誰かが放った国内外来種だ。
翅の長さ、翅の斑の多さ、発音器の大きさなどから「ヒガシキリギリス」と思われるが、DNA鑑定をしないと正確にはわからないだろう。
ここ数年、fieldでキリギリスの鳴き声に夏を感じるが、素直に喜べないのがとても残念だ。
2019年7月11日 東京都 バッタ目キリギリス科 ヒガシキリギリス
昨年は6月23日、今年は25日とほぼ初鳴きは変わらなかった。
この日も鳴き声を頼りにそっと忍び寄ると葉の上に姿があった。
鳴き始めて間もない頃は、下草の中にいる事が多い印象で葉上にいたのはちょっと意外だった。
子供の頃は近所の河原にじいちゃんと玉ねぎでキリギリス釣りに行って、虫かごに入れてベランダに吊るして鳴き声を楽しんだ。
しかし今では、ベランダに吊るしていると鳴き声が近所迷惑と怒られそうで世知辛い世の中になってしまった。
そんなキリギリスの声だが、もともとこの場所にはいなかった。
もう5年以上前になるだろうか、ある夏突然鳴き声が聞こえてきた。
恐らくこの声を聞きたいと誰かが放った国内外来種だ。
翅の長さ、翅の斑の多さ、発音器の大きさなどから「ヒガシキリギリス」と思われるが、DNA鑑定をしないと正確にはわからないだろう。
ここ数年、fieldでキリギリスの鳴き声に夏を感じるが、素直に喜べないのがとても残念だ。
2019年7月11日 東京都 バッタ目キリギリス科 ヒガシキリギリス
難しいムシヒキアブの仲間、サキグロムシヒキ他 [ハエ目]
今の時期、草地を歩くとブ~ンという大きな羽音が聞こえてくる。
知らなければハチかとびっくりするだろうが、ほとんどがムシヒキアブたちの仲間だ。
最も多く見られるのが、オスの腹端に白い毛束が目立つ「シオヤアブ」。
メスに白い毛束は無い。
おおっ、また羽音、シオヤアブかと思ったが何かちょっと違う。
こちらは「サキグロムシヒキ」のオスのようだ。
脚全体と腹端が黒色で、脚先の一部と腹部が褐色なのが特徴。
この仲間、似たものがいるのでややこしい。
クワの木にクワカミキリがいないかと見ていたら、葉の陰に黒いものが。
獲物を捕らえた大きな「オオイシアブ」だった。
いったい何を捕まえたのか、近づくとブ~ンと飛び去ってしまった。
残された獲物はオオスジコガネだった。
翅が開いていることから翅の合わせ目から柔らかい腹部に口吻を突き立てていたと思われる。
固い体を持つコガネムシの仲間にとって、その装甲が役に立たない恐ろしい敵だ。
2019年7月10-11日 東京都 ハエ目ムシヒキアブ科 シオヤアブ、サキグロムシヒキ、オオイシアブ、コウチュウ目コガネムシ科 オオスジコガネ
知らなければハチかとびっくりするだろうが、ほとんどがムシヒキアブたちの仲間だ。
最も多く見られるのが、オスの腹端に白い毛束が目立つ「シオヤアブ」。
メスに白い毛束は無い。
おおっ、また羽音、シオヤアブかと思ったが何かちょっと違う。
こちらは「サキグロムシヒキ」のオスのようだ。
脚全体と腹端が黒色で、脚先の一部と腹部が褐色なのが特徴。
この仲間、似たものがいるのでややこしい。
クワの木にクワカミキリがいないかと見ていたら、葉の陰に黒いものが。
獲物を捕らえた大きな「オオイシアブ」だった。
いったい何を捕まえたのか、近づくとブ~ンと飛び去ってしまった。
残された獲物はオオスジコガネだった。
翅が開いていることから翅の合わせ目から柔らかい腹部に口吻を突き立てていたと思われる。
固い体を持つコガネムシの仲間にとって、その装甲が役に立たない恐ろしい敵だ。
2019年7月10-11日 東京都 ハエ目ムシヒキアブ科 シオヤアブ、サキグロムシヒキ、オオイシアブ、コウチュウ目コガネムシ科 オオスジコガネ
林縁にデビルウィング アヤヘリハネナガウンカ [カメムシ目]
触角がノコギリの刃みたいなノコギリカミキリ [コウチュウ目]
昨年は梅雨入りしたかと思ったら、あっという間に明けて暑い夏が続いた。
今年は梅雨らしい天候が続いているが、局所的な豪雨となっていて被害が心配だ。
今日は久しぶりに土曜日に休みを取って、近くの公園のガイドウォークに参加してきた。
テーマは「カイコと変形菌」。
センター内で久しぶりにカイコの幼虫や繭を見ながら解説をうかがった。
先祖がクワコだけあって、眼状紋などは似ている。
その後のfield観察は変形菌探し。
朝まで雨が降っていたのでコンディションが悪く見つかった種類は少なかったが、普段じっくり見ることがほとんどなかったので新鮮でとても楽しかった。
観察会終了後公園内を散策してみると、重なった葉の間に何だか黒い物が目に付いた。
何だろう?
眼鏡をかけて見ると、ははぁん、この触角はあの虫だな!
こうやって雨宿りをしていたのか。
下の葉をそっと剥がして見ると、ばれたか!と思ったかどうかそそくさと移動し始めた。
こののこぎりのような触角を持った虫、見た目通りの「ノコギリカミキリ」のオス。
今シーズン2度目の遭遇だ。
いつもはあっという間に逃げ去ってしまうが、この個体はそれほどは逃げなかった。
1本の脚でぶら下がってじっとしていた。
似た種にニセノコギリカミキリというのがいて、触角のある部分の長さや前胸背の艶の状態、脚の溝の数、メスの触覚の節数などで見分けられるようだ。
今年は梅雨らしい天候が続いているが、局所的な豪雨となっていて被害が心配だ。
今日は久しぶりに土曜日に休みを取って、近くの公園のガイドウォークに参加してきた。
テーマは「カイコと変形菌」。
センター内で久しぶりにカイコの幼虫や繭を見ながら解説をうかがった。
先祖がクワコだけあって、眼状紋などは似ている。
その後のfield観察は変形菌探し。
朝まで雨が降っていたのでコンディションが悪く見つかった種類は少なかったが、普段じっくり見ることがほとんどなかったので新鮮でとても楽しかった。
観察会終了後公園内を散策してみると、重なった葉の間に何だか黒い物が目に付いた。
何だろう?
眼鏡をかけて見ると、ははぁん、この触角はあの虫だな!
こうやって雨宿りをしていたのか。
下の葉をそっと剥がして見ると、ばれたか!と思ったかどうかそそくさと移動し始めた。
こののこぎりのような触角を持った虫、見た目通りの「ノコギリカミキリ」のオス。
今シーズン2度目の遭遇だ。
いつもはあっという間に逃げ去ってしまうが、この個体はそれほどは逃げなかった。
1本の脚でぶら下がってじっとしていた。
似た種にニセノコギリカミキリというのがいて、触角のある部分の長さや前胸背の艶の状態、脚の溝の数、メスの触覚の節数などで見分けられるようだ。
ニセの分布は関東以西なので、ここではそれほど多くは無いと思われる。
見分けるポイントの写真を撮っていなかったのだが、いろいろ見てみるとご本家ノコギリカミキリでよさそうだ。
ニセをまだ見たことが無い、ただニセとかモドキなどという名は可哀想すぎる命名だなと思う。
2019年7月6日 埼玉県 コウチュウ目カミキリムシ科 ノコギリカミキリ
ニセをまだ見たことが無い、ただニセとかモドキなどという名は可哀想すぎる命名だなと思う。
2019年7月6日 埼玉県 コウチュウ目カミキリムシ科 ノコギリカミキリ
ショウリョウバッタとオンブバッタ [バッタ目]
陸に上がったシュレーゲルアオガエル [両生類]
草むらの世界を覗いていると、小さなカエルを見つけた。
ササの茎に起用につかまっている。
手足が生えて水の中から陸へ上がった「シュレーゲルアオガエル」。
目の横に黒い線があるので一瞬アマガエル?と思ったがここにはいないので。
お尻にはまだ尻尾の痕が残っていた。
まもなく吸収されてなくなるだろう。
あれ、背中を怪我しているのかと思ったが、よく見たら枯葉の破片。
ちょっと心配したが、よかったよかった。
吸盤の付いた指が可愛い!
見渡すとあちこちに同じサイズのカエルたちがいた。
足元からはこちらの気配を察知してか、彼らを餌とするまだ幼いヤマカガシが一目散に逃げ去った。
カエルたちがいるということは自然が豊かな証拠。
小さな谷戸だけれど湧水が流れ田んぼや雑木林があり、ホタルが飛んでたくさんのカエルたちが棲んでいるいい場所だ。
無尾目アオガエル科 シュレーゲルアオガエル、有鱗目ナミヘビ科 ヤマカガシ
ササの茎に起用につかまっている。
手足が生えて水の中から陸へ上がった「シュレーゲルアオガエル」。
目の横に黒い線があるので一瞬アマガエル?と思ったがここにはいないので。
お尻にはまだ尻尾の痕が残っていた。
まもなく吸収されてなくなるだろう。
あれ、背中を怪我しているのかと思ったが、よく見たら枯葉の破片。
ちょっと心配したが、よかったよかった。
吸盤の付いた指が可愛い!
見渡すとあちこちに同じサイズのカエルたちがいた。
足元からはこちらの気配を察知してか、彼らを餌とするまだ幼いヤマカガシが一目散に逃げ去った。
カエルたちがいるということは自然が豊かな証拠。
小さな谷戸だけれど湧水が流れ田んぼや雑木林があり、ホタルが飛んでたくさんのカエルたちが棲んでいるいい場所だ。
無尾目アオガエル科 シュレーゲルアオガエル、有鱗目ナミヘビ科 ヤマカガシ
なるほど だからアミメアリ! [ハチ目]
湿地周りで小さな丸い蕾が付いている。
「チゴザサ」の蕾だ。
チゴザサは湿地などに群生して今の時期一斉に開花する。
蕾も花も実も小雨が降り続く中、水滴が付いて幻想的な風景を作り出す。
この日は残念ながら水滴は付いていなかったが、それでもじっと眺めていると癒され毎年楽しみにしている。
畔脇の草地では2株が接したピンク色の可愛い「ネジバナ」が開花。
花にヒラタアブの仲間が訪れていた。
右に捻じれるものや左に捻じれるもの、どちらもあるのがいい。
ちょっとした草地で見られるが、これでもランの仲間なのだが親しみを感じる。
ロープ柵を見るとアリたちが行列をなしていた。
長~いロープの端から端までその列は続いていた。
直角に曲がったロープも何のその。
みんなで進めば怖くない、まさしくである。
アリの名前は「アミメアリ」。
巣を作らずに移動し、女王がおらず働きアリが子供を産むというアリの中でも稀有な習性を持っている。
今回撮った写真を見て、頭部や胸部に網目模様があることから名が付いた事を初めて知った。
普段よく見る虫でも、まだまだ知らない事が多いなぁ。
2019年6月27日 埼玉県 イネ目イネ科 チゴザサ、ラン目ラン科 ネジバナ、ハチ目アリ科 アミメアリ
「チゴザサ」の蕾だ。
チゴザサは湿地などに群生して今の時期一斉に開花する。
蕾も花も実も小雨が降り続く中、水滴が付いて幻想的な風景を作り出す。
この日は残念ながら水滴は付いていなかったが、それでもじっと眺めていると癒され毎年楽しみにしている。
畔脇の草地では2株が接したピンク色の可愛い「ネジバナ」が開花。
花にヒラタアブの仲間が訪れていた。
右に捻じれるものや左に捻じれるもの、どちらもあるのがいい。
ちょっとした草地で見られるが、これでもランの仲間なのだが親しみを感じる。
ロープ柵を見るとアリたちが行列をなしていた。
長~いロープの端から端までその列は続いていた。
直角に曲がったロープも何のその。
みんなで進めば怖くない、まさしくである。
アリの名前は「アミメアリ」。
巣を作らずに移動し、女王がおらず働きアリが子供を産むというアリの中でも稀有な習性を持っている。
今回撮った写真を見て、頭部や胸部に網目模様があることから名が付いた事を初めて知った。
普段よく見る虫でも、まだまだ知らない事が多いなぁ。
2019年6月27日 埼玉県 イネ目イネ科 チゴザサ、ラン目ラン科 ネジバナ、ハチ目アリ科 アミメアリ
いやぁ!久しぶりのドウガネブイブイ [コウチュウ目]
夜仕事から帰ってきたら玄関横の網戸にコガネムシの影が。
例年やって来るのはアオドウガネだったので、そんな時期になったかと思ったがちょっと色が違うのに気付いた。
捕まえてみると、何と「ドウガネブイブイ」だった。
この十年来、見たいと思っていたが見たことが無く、すっかりドウガネブイブイはいないのだと思っていた。
子供の頃は、身近な草地やクズなどにたくさんいて、捕まえるとお尻からウンチを出すのでウンチブイブイと呼ばれていた。
久しぶりに見て感動!
とにかく元気な個体で、撮影中も飛んでなかなか撮れなかった。
撮影終って外に逃がしたが、あっという間に飛んで行ってしまった。
2019年コウチュウ目 コガネムシ科 ドウガネブイブイ
例年やって来るのはアオドウガネだったので、そんな時期になったかと思ったがちょっと色が違うのに気付いた。
捕まえてみると、何と「ドウガネブイブイ」だった。
この十年来、見たいと思っていたが見たことが無く、すっかりドウガネブイブイはいないのだと思っていた。
子供の頃は、身近な草地やクズなどにたくさんいて、捕まえるとお尻からウンチを出すのでウンチブイブイと呼ばれていた。
久しぶりに見て感動!
とにかく元気な個体で、撮影中も飛んでなかなか撮れなかった。
撮影終って外に逃がしたが、あっという間に飛んで行ってしまった。
2019年コウチュウ目 コガネムシ科 ドウガネブイブイ