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春は足元から [季節]

暖かかったり急に真冬のような寒さになったりと不安定な気候だが、季節は着実に進んで足元には春が。

うっかり見過ごしてしまう小さな菊のような花を咲かせている「センボンヤリ」。
秋の槍のような閉鎖花の方が知られているだろう。
葉の間から伸びている褐色のものはその閉鎖化の花柄だ。
センボンヤリ0325_1.jpg



















春を代表する花といえばスミレの仲間。
アオイスミレ、コスミレ、タチツボスミレ、フモトスミレが見られる中、毎年楽しみにしているひとつが「シロバナタチツボスミレ」。
タチツボスミレの白花品種で花も距も真っ白、花は白色で距が紅紫色なのはオトメスミレ。
ここのものは花に紫条があるが距が真っ白なのでシロバナでいいだろう。
シロバナタチツボスミレ0324_1.jpg



















もう1種は「エイザンスミレ」。
他のスミレとは異なり葉に切れ込みがあり、花は白色や淡いピンク色のものがある。
名は京都府と滋賀県にまたがる比叡山にちなんでいる。

エイザンスミレ0325_1.jpg



















こちらは花弁がよりピンク色で美しい。
エイザンスミレ0324_1.jpg



















皆伐した場所で新芽を出していたのは希少種の「クチナシグサ」。
花が咲いている頃とはちょっと見た目が違ってグロテスクなのが印象的だ。
クチナシグサ0323_1.jpg



















民家の菜の花で見つけた「クマバチ」。
花の蜜を吸っている訳でもなくただじっととまっているようだった。
越冬していた巣穴から出て美味しいものを食べてうたた寝中だったのだろうか。
クマバチ0324_1.jpg



















2019年3月23-25日 東京都 キク目キク科 センボンヤリ、スミレ目スミレ科、シロバナタチツボスミレ、エイザンスミレ、ゴマノハグサ目ゴマノハグサ科 クチナシグサ、ハチ目ミツバチ科 クマバチ(キムネクマバチ)

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