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眠る早春の毛玉 ビロードツリアブ [ハエ目]

昨日はピークが過ぎたであろうフチグロトゲエダシャクを一目見たいと、月曜日にはまだ飛んでいたとのことで絵本作家の伊藤知紗さんのfieldにお邪魔した。

少し風があるものの陽射しは暖かく、3時間で6頭ほどの飛翔を確認したが写真は撮れなかった。
今年は各地で発生が早く出遅れていただけに見られただけでもラッキーで、これで今シーズンフユシャク確認種はコンプリートだ。

その後、いつも観察されている雑木林をご案内いただいた。
コナラの枝先にぶら下がっていた「ビロードツリアブ」を見つけた。
早春に現れる虫のスプリング・エフェメラル(春の短い期間にだけ現れる種、春の妖精)と言われ、毎年楽しみにしているもふもふのアブで数日前からfieldでも見掛けていた。

オオイヌノフグリやスミレなどの花から花を飛び回りなかなか撮らしてくれないのだが、こんなコナラの冬芽にとまって何をしているのか、全く近寄っても動かない。
ビロードツリアブ0314-1_1.jpg



















これは何かの理由で、死んでしまったのだろうと思い、伊藤さんにビロードツリアブが死んでますよと声を掛けると、見て直ぐに「これ、寝てますね」との返事。
えぇっ、こんなところで寝てるの・・・・。
確かにじっと見ていると脚をピクピク動かしている。
こんなに近くでじっくり撮れるチャンスはそうそうなく、まずこのアングルでは撮れないだろうという1枚。
ビロードツリアブ0314-2_1.jpg



















伊藤さんからこっちにもいますよと教えていただいた。
ん~、新たな知見にちょっと興奮。
ビロードツリアブ0314-3_1.jpg



















別のコナラの冬芽でお休み中のハチも教えていただいた。
顎で冬芽をしっかり挟んで逆立ちして寝ている。
顎がだるくならないのか?頭に血が・・・などと色々疑問は湧くものの、このハチにとってはなんら普段通りなのだろう。
不思議だ・・・・。


時間は15時30分頃、それにしてもみんな寝るの早いなぁ。
眠るハチ0314.JPG





























2019年3月14日 埼玉県(丘陵外) ハエ目ツリアブ科 ビロードツリアブ

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