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ベニシジミ 白化型? [チョウ目]

草地でオオイヌノフグリやホトケノザの花の周りを茶色い小さな蛾が飛んでいた。
ん~、何だろう?見たことがないな、ととまるのを待って見ると「ベニシジミ」だった。
ベニシジミ0319.JPG



















ベニシジミの中でも春に出るものは翅のオレンジ色が濃く美しいのだが、この個体は色が薄く飛んでいると茶色く見えた。
図鑑で調べると稀にオレンジ色の部分が白色になる白化型がいるようだが、この個体は薄いオレンジ色で白色とまではいかない。それにしてもここまで色が薄いのは初めて見た。
ベニシジミ0319-1_1.jpg



















翅裏も薄いオレンジ色。
この個体を継続観察するとともに他にもいないか注意して見てみよう。
ベニシジミ0319-2_1.jpg



















こちらが以前に同じ場所で撮った普通の春型。
ベニシジミ_1.jpg



















2019年3月20日 東京都 チョウ目シジミチョウ科 ベニシジミ

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越冬チョウたちは美しい! [チョウ目]

いよいよ春本番、暖かさで寒い冬を乗り越えたチョウたちの姿があちこちで見られるようになった。
みんなどこで寒さを凌いでいたのだろうか?
その場面にそうそう出会うことは出来ない。

過去に何度か越冬しているのを見ることが出来た「ルリタテハ」。
濃い瑠璃色に淡い水色のコントラストが美しい。
ルリタテハ0318_1.jpg



















ルリタテハとは対照的にオレンジの地色に黒色と白斑の「アカタテハ」。
見られる機会はそう多くはない。
翅に傷みのない綺麗な個体だった。
アカタテハ0318_1.jpg



















毎春、姿を見たいと探すのが「ヒオドシチョウ」。
アカタテハより大型で後翅がオレンジ色、縁に水色の斑がある。
ヒオドシチョウ0319-1_1.jpg



















今回見たチョウたちは、寒さに耐え鳥などの外敵から免れ無事越冬を終えたものたち。
とても綺麗な翅だったが、翅が傷んだ個体も少なくない。
いったいどれだけのチョウたちが、待ちに待った春の空を飛ぶことが出来るのだろうか?
翅の痛みがどうであれ、この時期見られる越冬チョウたちは皆美しい!
ヒオドシチョウ0319_1.jpg




















2019年3月18、19日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 ルリタテハ、アカタテハ、ヒオドシチョウ

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とうとう よく頑張った! [カメラ]

田んぼの畔の水路に落として高額の修理代で諦めたものの、その後何とか使えて約3年とちょっと頑張ってくれたカメラがとうとう終わりを迎えた。

シャッターを押すとエラーコードが出てフリーズしてしまう。
どうやらシャッター関連の故障のようだ。
最後の1枚は、フチグロトゲエダシャクの生息場所を写したものだった。
カメラ0314_1.jpg



















当面は1台体制で、次は所有するレンズの事もあり同メーカーのAPS-Cセンサーミラーレスにしようと思うが、現時点ではEOSMの最新映像エンジンを積んだ新製品の発売を待ちたい。
金銭的には最新映像エンジンのKiss Mも候補になる。
フルサイズセンサーのミラーレス2機種もちょっと気になるところ。
酔っ払った勢いでポチッとするのが怖い・・・・。
カメラ0319_1.jpg

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よぉ!兄弟 ホソバ、ヒロバトガリエダシャク [チョウ目]

今の時期、灯りに集まる蛾でよく似た種がいる。
中でも毎年ん~、どっちだっけって調べて思い出すのが「ホソバトガリエダシャク」と「ヒロバトガリエダシャク」。

この日もトイレで見つけたこちらが「ホソバトガリエダシャク」。

時期的には先に現れ、前翅の頭側の横線が内横線、お尻側の横線を外横線と呼ぶが特に外横線のギザギザが大きいのが特徴だ。
ホソバトガリエダシャク0313_1.jpg



















こちらは後から現れる「ヒロバトガリエダシャク」。
内横線も外横線もホソバほどギザギザしていない。

この写真はそれぞれの特徴がよく出たものだが、どちらだろうと思わせる個体も少なくない。
よぉ!兄弟と言っているかどうかはわからないが(たぶん言っていない)、同時期に現れよく似た2種には惑わされる。
ヒロバトガリエダシャク0313_1.jpg



















2019年3月13日 東京都 チョウ目シャクガ科 ホソバトガリエダシャク、ヒロバトガリエダシャク

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春の妖精たち セントウソウ、コツバメ [季節]

そろそろかなと雑木林を見に行くと、期待通り咲き始めていた「セントウソウ」。
1mmに満たない白い小さな花がいくつも集まって愛らしい。
名の由来は諸説あれど、一番しっくりくるのは早春に林床で他の花に先駆けて咲くので先頭草。
周りにはイチリンソウやニリンソウもあるがまだ蕾も上がっていない。
とはいえシュンランはすでに咲いているのだが・・・。
セントウソウ0318_1.jpg



















すぐ近くに早春にだけ現れるチョウが見られる場所がある。
そこに行ってみるとやっぱり姿を見せていた「コツバメ」。
この草地に生えた低い柳の木でテリトリーを張っているのを毎年必ず見ることが出来る。
代が変われどここで累々命を繋いでいるということ。
飛ばれないようとりあえず遠目で証拠写真を1枚。
コツバメ0318-1_1.jpg



















忍び足で近寄って。
たいがいすぐに逃げられてしまうのだが、この個体はこちらを恐れることなくかなりアップで撮らせてくれた。
一見地味だがよく見ると特徴的な目の周りの白い隈取のような模様と濃淡のある茶色に白や青色の鱗粉が美しい。

セントウソウもコツバメも早春から春の短い間だけ姿を現すスプリング・エフェメラル~春の妖精たちだ。
いよいよ様々な妖精たちに出逢える季節がやって来た!
コツバメ0318-2_1.jpg



















2019年3月18日 東京都 セリ目セリ科 セントウソウ、チョウ目シジミチョウ科 コツバメ

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枝先で越冬する擬態の名手たち [チョウ目]

先日、絵本作家伊藤知紗さんに冬の間、経過観察されている虫たちを紹介いただいた。

ガマズミでは「アシベニカギバ」の幼虫。
色や質感はガマズミの枝にピッタリ。
裸眼やファインダーではわからなかったが、写真を見ると頭に耳のような物が付いていて尻尾と合わせるとちょっとネコっぽくて可愛い。
大きさは1cm程なので自力で探すのは難しい・・・なぁ。
アシベニカギバ0314_1.jpg



















アラカシでは同色の「ヒメカギバアオシャク」の幼虫が芽の付いた枝に化けていた。
ようく見るとパペット人形みたい。
こちらは2cm程と少し大きく、この後my fieldでも自力で見つけることが出来た。
成虫は淡い緑色の綺麗な蛾。
ヒメカギバアオシャク0314_1.jpg



















クリの枝に越冬巣を作ってその中に頭から潜んでいるのは「リンゴコブガ」の幼虫。
巣から見えている褐色のものは頭の脱皮殻(4個が見えている)で幼虫の前胸背に積み重ねていくらしい。
体には長い毛がありこの脱皮殻と合わせてとても印象的な姿をしている。
まだその姿を見たことが無いのでぜひ全貌を見てみたい。

これらの観察の様子は伊藤さんのblog「てくてく日記」で紹介されている。
リンゴコブガ0314_1.jpg



















2019年3月18日 埼玉県 チョウ目カギバ科 アシベニカギバ、シャクガ科 ヒメカギバアオシャク、コブガ科 リンゴコブガ

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だっこちゃん2号 カシアシナガゾウムシ [コウチュウ目]

アラカシの枝先に何かいるよと伊藤さんに教えていただいた。
裸眼では全くゴミにしか見えず、ファインダー越しにようやくその姿が確認できた。
ん~、これはだっこちゃん2号、1号のアカコブコブゾウムシよりかなり小さい。
カシアシナガゾウムシ0314-1_1.jpg



















名前は「カシアシナガゾウムシ」。
大きさは6mmほどで、冬の時期は名前の通り長い脚をアラカシなどの枝に絡まして寒さに耐えて過ごす。
反対側からお顔を拝見すると何だか心がほっこり、癒される。
カシアシナガゾウムシ0314-2_1.jpg



















真冬なら恐らくじっとしているのだろうが、暖かくなって動けるようになったたのだろう。
「煩いなぁ」って思われたか、のっそりと動き出した。

いつものfieldにもまだいるだろうか?
探して見よう!
カシアシナガゾウムシ0314-3_1.jpg



















2019年3月14日 埼玉県(丘陵外) コウチュウ目ゾウムシ科 カシアシナガゾウムシ

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眠る早春の毛玉 ビロードツリアブ [ハエ目]

昨日はピークが過ぎたであろうフチグロトゲエダシャクを一目見たいと、月曜日にはまだ飛んでいたとのことで絵本作家の伊藤知紗さんのfieldにお邪魔した。

少し風があるものの陽射しは暖かく、3時間で6頭ほどの飛翔を確認したが写真は撮れなかった。
今年は各地で発生が早く出遅れていただけに見られただけでもラッキーで、これで今シーズンフユシャク確認種はコンプリートだ。

その後、いつも観察されている雑木林をご案内いただいた。
コナラの枝先にぶら下がっていた「ビロードツリアブ」を見つけた。
早春に現れる虫のスプリング・エフェメラル(春の短い期間にだけ現れる種、春の妖精)と言われ、毎年楽しみにしているもふもふのアブで数日前からfieldでも見掛けていた。

オオイヌノフグリやスミレなどの花から花を飛び回りなかなか撮らしてくれないのだが、こんなコナラの冬芽にとまって何をしているのか、全く近寄っても動かない。
ビロードツリアブ0314-1_1.jpg



















これは何かの理由で、死んでしまったのだろうと思い、伊藤さんにビロードツリアブが死んでますよと声を掛けると、見て直ぐに「これ、寝てますね」との返事。
えぇっ、こんなところで寝てるの・・・・。
確かにじっと見ていると脚をピクピク動かしている。
こんなに近くでじっくり撮れるチャンスはそうそうなく、まずこのアングルでは撮れないだろうという1枚。
ビロードツリアブ0314-2_1.jpg



















伊藤さんからこっちにもいますよと教えていただいた。
ん~、新たな知見にちょっと興奮。
ビロードツリアブ0314-3_1.jpg



















別のコナラの冬芽でお休み中のハチも教えていただいた。
顎で冬芽をしっかり挟んで逆立ちして寝ている。
顎がだるくならないのか?頭に血が・・・などと色々疑問は湧くものの、このハチにとってはなんら普段通りなのだろう。
不思議だ・・・・。


時間は15時30分頃、それにしてもみんな寝るの早いなぁ。
眠るハチ0314.JPG





























2019年3月14日 埼玉県(丘陵外) ハエ目ツリアブ科 ビロードツリアブ

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ルリイロスカシクロバ [チョウ目]

田んぼの畔を歩いていると小さな黒っぽいものが飛んだのが見えた。
着地点を覗いて見ると「ルリイロスカシクロバ」だった。
ルリイロスカシクロバ0313-1_1.jpg



















似た種もいるが出現期が3~4月なので間違いない。
よっぽどお腹が空いているのか近づいても全く動じず、しきりに黄色の口吻でミチタネツケバナの蜜を吸っている。
名前の瑠璃色は体の色から付けられたのだろうか。
同じマダラガ科の仲間のホタルガなども同じような瑠璃色をしている。
ルリイロスカシクロバ0313-2_1.jpg



















幼虫の食草はツタやノブドウ、ヤブガラシなど。

昨年、幼虫をあちこちで見たので今年は成虫も多く見られるかもしれない。
ルリイロスカシクロバ0313-3_1.jpg




















ルリイロスカシクロバ0313-4_1_1.jpg






























2019年3月13日 埼玉県 チョウ目マダラガ科 ルリイロスカシクロバ

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雨上がり たまちゃんとつっちーと [菌類]

三寒四温、一雨毎に少しづつ春がやって来る。
冬の間雨が少なかったが、ここに来て結構降って池や湿地は満水状態。
アカガエルやヒキガエルたちは大喜びだ!

雨上がりに歩いていてつい探してしまうもの。

落ちている枝に付いた個人的な通称、たまちゃんこと「タマキクラゲ」。
キノコの仲間で、乾燥した時には写真左の枝に付いた黒っぽい小さな粒々だが、雨などで水を吸うとみずみずしい玉に変化する。中華料理に入っているキクラゲの親戚だ。
タマキクラゲ0311-1_1.jpg



















見ていてこの袋を破くとぴゅーと水が飛び出て水風船のように萎んでしまうのか?
という疑問を覚えた。
今までやったことが無かったのだが、細い枝でこの球を突っついて水が出るかやってみた。
結果、残念ながら?期待は裏切られ全く変化なし。
この袋の中に水を溜めこんで膨らむのではないようだ。
タマキクラゲ0311-2_1.jpg



















こちらも雨上がりに見られ、ちょっとした斜面の下に転がり落ちているつっちーこと「ツチグリ」。
最初は丸い玉が地面に現れ、水を吸うと玉の外皮が星形に開いて中から丸いドームが現れる。
また乾燥すると外皮が閉じて丸くなり、それを繰り返して地面を転げ落ちていく移動するキノコ。
見られるのは局所的で、どこででも見られる訳ではなさそうだ。
このつっちーは中途半端に埋っていた。
ツチグリ0311-1_1.jpg



















ドームの真ん中に開いた穴からドームに雨が当たったり、乾燥してきて外皮が閉じるときに胞子を飛ばす。
なかなか巧妙な子孫を残す仕掛けだ。

雨や雨の後に、ならではのものを探すのも楽しい!
ツチグリ0311-2_1.jpg



















2019年3月8、11日 東京都 シロキクラゲ目ヒメキクラゲ科 タマキクラゲ、ニセショウロ目ツチグリ科 ツチグリ

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