SSブログ

外来種ムネアカハラビロカマキリの卵鞘 [カマキリ目]

先日、休みの日に職場のサクラの木でフユシャクを探していて高さ5mほどの枝にカマキリの卵を見つけた。
一見ハラビロカマキリのようだが、その付き方が明らかにおかしい。
それはこの距離で見ても一目瞭然、中国原産の外来種「ムネアカハラビロカマキリ」と思われた。
あまりに高い位置なので、後日勤務時に採取することにした。

ムネアカハラビロカマキリ0203_1.jpg



















数日後、高枝切りばさみで枝を落として手元で見るとやはり昨年産み付けられたムネアカのものだった。
卵鞘と枝の接する部分が短く、突出しているのが特徴でこの点で在来のハラビロカマキリとは区別できる。
ムネアカハラビロカマキリ0203-1_1.jpg



















正面から見るとよく似ていて一見区別しにくいかもしれない(下の写真)。

この場所は芝生広場の一角で、ソメイヨシノが多く植えられているが周りに雑木林などは無い。

こんなところにもいるのかと他を探して見ると、同じ木の少し低い位置にハラビロカマキリの卵鞘もあった。
同じ環境に2種が混在していたようだ。
そういえば昨年10月、ここから100mほど離れた広場の端のクスノキで産んで間もない卵鞘とメスを見つけていた。

ここでこの冬見つかった卵鞘は3個。
侵入経路は中国から輸入された竹箒とされており、ここでもホームセンターで購入した竹箒を清掃などで使用している。
今後は購入時に卵鞘が付いていないか確認することと、今の時期枝先をチェックして多数の幼虫が孵化する前に卵鞘を駆除するほかなさそうだ。
ムネアカハラビロカマキリ0203-2_1.jpg



















2019年1月31日、2月4日 東京都 カマキリ目カマキリ科 ムネアカハラビロカマキリ

nice!(1)  コメント(2)