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指名手配! ムネアカハラビロカマキリ [カマキリ目]

職場の前同僚が埼玉県某所で採取した「ムネアカハラビロカマキリ」を持ってきてくれた。
Sさん 有難う!


先日それらしき卵鞘を見たところだが、成虫は初めてだ。
このカマキリは福井、岡山、愛知、神奈川、茨城、新潟、東京、埼玉などで見つかっている中国原産と思われる外来種。
輸入された庭木や材木、箒などに付いて侵入したと考えられている。
愛知県のある地域では、在来のハラビロカマキリが見つからず、すべてこのカマキリに置き換わっていたと聞いている。
東京都では高尾山、埼玉県では北本市で成虫幼虫、狭山丘陵では埼玉県側で卵鞘が確認された。

この個体、寒さのせいかかなり憔悴して体を持ち上げることもできない状態だった。
ハラビロカマキリは寒さに強いと思っているが、ムネアカもこの寒さの中でよくここまで命を繋いできたと感心する。
ムネアカハラビロカマキリ1218-1_1.jpg



















在来ハラビロカマキリの特徴の一つは前翅の白斑だがこの種にはそれが無い。
体の大きさは在来のおよそ1.5倍くらいだろうか。
ムネアカハラビロカマキリ1218-2_1.jpg



















名前の由来のムネアカは、ひっくり返すと確かに胸と足まで淡いオレンジ色。
ムネアカハラビロカマキリ1218-3_1.jpg



















幼虫期は胸の赤色が見られないそうで、確実なのは前脚上腕の突起の大きさと色と数だそうだ。
ムネアカは写真のように小さな突起がたくさん並んでいる。
一方在来ハラビロは黄色い大きな突起が3~4個だ。
ムネアカハラビロカマキリ1218-4_1.jpg



















参考に在来ハラビロの突起の写真も載せておく。

このカマキリの日本への侵入を聞いてから、注意して見てきたが今のところMyFieldでは確認していない。
が、丘陵の埼玉側で卵鞘が見つかっていることから油断は出来ない状況と思われる。
今後も注視していきたい脅威だ。
ハラビロカマキリ_1.jpg



















2017年12月19日 カマキリ目カマキリ科 ムネアカハラビロカマキリ、ハラビロカマキリ

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葉裏にひっそり ウラギンシジミ [チョウ目]

先日見つけたウラギンシジミをもう一度見に行った。
ここ数年、越冬個体を見る機会に恵まれなかったが、今年はこれが2体目。
ツバキの葉裏でよく見かけるが、キヅタも利用するようだ。
翅先端の尖り具合からオスのように思うがどうだろうか。
ウラギンシジミ1217-1_1.jpg



















ここは谷戸から入った雑木林の奥であまり風が当たらない場所。
何事も無ければ春まできっとここで寒さをしのぐだろう。
時折、足を運んでみよう!
ウラギンシジミ1217-2_1.jpg





























2017年12月17日 東京都 チョウ目シジミチョウ科 ウラギンシジミ

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