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アオモンツノカメムシ 集まる [カメムシ目]

皆伐された雑木林のムラサキシキブの実生の先端に黒い塊を見つけたのは19日の事。
寄って見るとその塊はカメムシの幼虫だった。
葉の裏には成虫の姿も。

今日もいるかと日が陰った頃にその場に行ってみるとまだいた。
アオモンツノカメムシ1121-1_1.jpg



















塊は「アオモンツノカメムシ」のようだった。
幼虫だけでは同定が面倒だが、成虫も混じっているので間違いないだろう。

個人的には普段あまり見かけない種だ。
図鑑によると主にウコギ科やモミジ、ヤツデ、タラノキ、キヅタなどに寄生するが、ムラサキシキブの記載はない。
たまたまなのか?
ムラサキシキブには既に独特の冬芽が出来て越冬準備が出来ていた。
アオモンツノカメムシ1121-3_1.jpg



















葉の裏には成虫が集まっている。
共に越冬環境としては温度差も大きく風も当たるので適した場所とは思えない。
アオモンツノカメムシ1121-2_1.jpg



















別の葉の何かが糸で綴った隙間にも2頭の成虫がいたが、この葉も間もなく落葉するだろう。
冬本番までには別の場所に移動するのか、今後様子を見てみたい。
このカメムシ、越冬形態が卵、幼虫、成虫とすべてのステージが確認されているようで不思議!
アオモンツノカメムシ1121-4_1.jpg



















2017年11月21日 東京都 カメムシ目ツノカメムシ科 アオモンツノカメムシ

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初冬に現れる ホタルトビケラ [トビケラ目]

寒くなって見られる虫の種類がめっきり減ってくる頃に現れるのがこの「ホタルトビケラ」。

名の通り、ホタルの様な胸の赤がチャームポイント。
幼虫は水生でホタルのように陸に上がって蛹化するらしい。

この種を見るとそろそろ冬だなと思う。
ホタルトビケラ1109-1_1.jpg



















けっこう素早く飛んで、とまってもとにかく動き回りじっとしてくれない。

この日もめまぐるしく動いてピント合わせが大変!

数枚撮ると飛び去ってしまった。

ホタルトビケラ1109-2_1.jpg



















2017年11月9日 東京都 トビケラ目エグリトビケラ科 ホタルトビケラ

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初冬の谷戸をぶらり [季節]

11月も中旬に入るとさすがに寒さが増してきた。
こうなるとターゲットも絞られてくる。
目的なしに谷戸をぶら~り。

この日あちこちで見られた「アキアカネ」。
この時期に?と思ったが交尾している個体が多く見られた。
ここ数年、谷戸では水不足で田んぼに産卵しても厳しい状況なのだが。
アキアカネ1113_1.jpg



















気温が上がっていない日陰では「ヤマトシジミ」がヌカキビの穂にとまっていた。
活動するにはまだ寒いのだろう。
ヤマトシジミ1113.JPG



















陽の当たる場所では「キタテハ」が光を浴びて温浴中。
近づいても逃げないのでじっくりと。
キタテハを以前撮ったのは4月だった。


寒さに強いアキアカネ、今年はいつまでその姿が見られるだろうか。
幼虫越冬のヤマトシジミはそろそろ。
成虫越冬のキタテハはまた小春日和に!

キタテハ1113.JPG




















2017年11月13日 東京都 トンボ目トンボ科 アキアカネ、チョウ目シジミチョウ科 ヤマトシジミ、タテハチョウ科 キタテハ


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灯りに飛来 ササキリモドキ [バッタ目]

朝、外灯に何かいないかと探していると柱の上方に「ヒメツユムシ」がいた。

前胸背両側の黄色い線が特徴だ。

ヒメツユムシが属するササキリモドキ科の仲間は、普段は樹上で生活しているので目にすることは少ないが、夜灯りに飛んで来た個体を秋から初冬にかけて良く見かける。
ヒメツユムシ1113_1.jpg



















翌日別の灯りの下で見つけたササキリモドキの仲間のメス。
翅の黒点や腹部の突起などから「ササキリモドキ(ミドリササキリモドキ)」のようだ。
セスジササキリモドキは比較見る機会があるが、この種はこれで2回目と少ない。
以前確認したのはオスだった。
ササキリモドキ1115-1_1.jpg






















産卵器の根元の突起はいったい何の為なのだろうか?
何らかの役割があると思うのだがわからない。
ササキリモドキ1115-2_1_1.jpg



















2017年11月14,15日 東京都 バッタ目ササキリモドキ科 ヒメツユムシ、ササキリモドキ

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実の淡い桃色と種のビビットな赤が印象的 マユミ [植物]

秋も深まり雑木林が様々な色に染まり見ていて楽しい季節になって来た。
そんな中、林縁でこの色の組み合わせはいつも心を和ませてくれる。
裂開した淡い桃色の実、中から顔をのぞかせたビビットな艶のある赤い種は「マユミ」。
マユミ1113-1_1.jpg



















柔らかそうで優しそうな実の中から見える真逆な種の組み合わせは、この時期林縁でとても目を惹く。
色変わりしないなら、このまま持ち帰ってずっと飾っていたいと思うのだがそうもいかない。
今しか見られないからいいのかも・・・。
マユミ1113-2_1.jpg



















今の時期のマユミには、ミノウスバの他に「キバラヘリカメムシ」も見られるが、このところまだ未確認だ。
以前に撮ったマユミの実とのツーショット。
キバラヘリカメムシ_1.jpg





























2015年、2017年11月13日 東京都 ニシキギ目ニシキギ科 マユミ、カメムシ目ヘリカメムシ科 キバラヘリカメムシ

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里山のミニトマト ヒヨドリジョウゴ [植物]

湿地脇の法面に真っ赤な小さな実が熟していた。
里山のミニトマトと勝手に呼んでいる「ヒヨドリジョウゴ」の実。
一見小さなトマトのようにも見えるが全草に毒があり食べることは出来ない。
ただし、鳥は食べるようで、丘陵には少ないが都市部の空き地や公園などでは結構見られる普通種だ。
木の下や根元などで見られる事から鳥が実を食べて糞と共に種を落とすのだろう。
ヒヨドリと名が付くがヒヨドリが好んで食べるわけではなさそうだ。
ヒヨドリジョウゴ1113.JPG



















夏から初秋に咲く白い花は独特の形で、つい見入ってしまう。
ヒヨドリジョウゴ_1.jpg



















2017年11月13日 東京都 ナス目ナス科 ヒヨドリジョウゴ

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モンクチビルテントウ

柳の幹を忙しく歩き回っている見たことのない小さなテントウムシがいた。

3mmほどだろうか。

小さいうえに動き回るのでなかなかうまく撮れない。
モンクチビルテントウ1109_1.jpg



















ヨツボシテントウに似ているが、黒斑が大きいようだ。
手持ちの図鑑に記載が無いのでネットでググると「モンクチビルテントウ」というのに似ている。
元来、中国、台湾、ベトナムに生息している種だが、沖縄に侵入し北上している外来種だという。
モンクチビルテントウ1109-1_1.jpg



















2017年11月9日 東京都 コウチュウ目クチビルテントウ科 モンクチビルテントウ

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ウサギの糞? [哺乳類]

いよいよ立冬も過ぎ、朝夕と昼の寒暖差が大きくなって紅葉も進んできた。
雑木林を見渡せば、紅葉した葉が落ちて見通しが良くなってきたヤマザクラ、コナラに先んじて黄葉を始めたクヌギ。
紅葉1109_1.jpg



















ベンチにはアキアカネの先約が。
10月31日に撮ったものだが、今もこの光景は変わらずだ。
手前はメスで奥がオス。
こういった白っぽいものを好んで止まる理由は何なのだろうか?
アキアカネ1031_1.jpg



















草地の上に糞があった。
いつものウサギかと思ったが、丸くなくてちょっと長い。
さらに色も枯れ草色のウサギと異なり黒い。
はて?
これはウサギか自問自答、頭の中でぐるぐるぐる、出た答えは「タヌキ」!
通常は雑木林の中で同じ場所に糞をすることからタヌキの溜め糞と呼ばれる。
以前に紹介したカキノキの下のタヌキたち、ほど近い茅葺屋根の民家にもやって来ていたので恐らくそれがここに糞をしたのではないかと思う。
人慣れしたタヌキたちだが、こんなところにまで糞をするとは、大丈夫かとちょっと心配になってくる!
タヌキの溜め糞1109.JPG



















2017年10月31日、11月9日 トンボ目トンボ科 アキアカネ、ネコ目イヌ科 ホンドタヌキ

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既に産卵していた ミノウスバ [チョウ目]

そろそろだろうとこのところマユミの枝を注意してみていたがなかなか見つからなかった。
この日、枝先で産卵している「ミノウスバ」のメスをようやく見つけたが、既にかなりの数の卵を産んでいた。
ミノウスバ1109-1_1.jpg



















産み終えるとそのまま死んでしまうものも多く、死んでいるのかと突いたら少し動いたのでまだ生きているようだ。
卵の数からみると、産み終えた感がある。
ミノウスバ1109-3_1.jpg



















周りを探すともう1頭のメスが産卵していたが、場所が悪く撮れなかった。
例年、オスが一緒にいることが多いのだがこの日は残念ながら見られなかった。
他の木ではまだ見つからないので、ここではこれからが本番だろう。
この卵は来年の春、マユミの新芽が出るのに合わせて孵化する。
ミノウスバ1109-2_1.jpg



















2017年11月9日 東京都 チョウ目マダラガ科 ミノウスバ

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アカボシ幼虫 その後 [チョウ目]

6日に書いたアカボシゴマダラの幼虫のその後を見に行った。
探すとすぐに前にいた葉の上で見つかった。
おゃ、なんだか様子が・・・。
よく見ると以前と姿が変わっていた。
アカボシゴマダラ1109-1_1.jpg



















体の側面には毛が目立ち、一番変わったのは頭から生えた角だ。
以前は黒くて細長かったが、今回は太くて短かい。
あれから脱皮して、越冬できる体になったのだ。
もう少しすると葉から移動して幹に留まり、木から降りるタイミングを待つだろう。
アカボシゴマダラ1109-2_1.jpg



















少し離れたエノキの幼木でそんな幼虫を見ることが出来た。
ほとんどがこういった枝の根元や幹の分岐に移動し体の色も褐色に変わり、そのうち木を降りて根元の葉の裏で冬を越す。
何を感じ、どんなタイミングで移動するのだろうか?
不思議だ!
アカボシゴマダラ1109-3_1.jpg



















2017年11月9日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ

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