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どんぐり虫 その正体は シギゾウムシの仲間 [コウチュウ目]

近いうちにどんぐり細工をするかもしれないので、コナラやクヌギのどんぐりを拾い集めてきた。
少しの間、ケースに入れていたら底に白っぽいイモムシがいる。
どんぐりを利用したクラフトでは大敵のやつら!
どんぐり虫ことシギゾウムシの仲間の幼虫だ。
拾ってきたどんぐりでどんぐり人形やどんぐりゴマを作って置いておいたらその下にこんなイモムシがいると、イモムシ嫌いのお母さんは悲鳴をあげるだろう。
クヌギシギゾウムシ1018-1_1.jpg



















シギゾウムシの仲間は、まだ青いどんぐりに長い口で穴をあけてそこに産卵する。
どんぐりの中で孵化した幼虫たちは実を食べて育ち、どんぐりが地面に落ちた後に穴をあけて這い出て土中に潜って蛹になる。
クヌギシギゾウムシ1018-2_1.jpg



















折角なのでどんぐり虫を撮ってみた。
どうも脚が無いようで、顎を使って巧みに移動していた。
見た目はカブトムシやコガネムシの幼虫を小さくしたようだ。
クヌギシギゾウムシ1018-3_1.jpg



















どんぐり細工を作った後お母さんたちが悲鳴をあげないためにも何とかしなければということで、どんぐりの中にいる幼虫たちには可哀想だが100均でアルミ箔の鍋を買って来た。

これにどんぐりを入れて沸騰させて5分ほどすれば完了。
さすがに料理に使う鍋は使えない。

シギゾウムシの仲間は産卵する木の実が決まっているようでクリシギゾウムシ、コナラシギゾウムシ、ツバキシギゾウムシ、エゴシギゾウムシなどがいる。クヌギに産むのはクヌギシギゾウムシやクロシギゾウムシなどがいて私の知見ではこの幼虫がどの種なのかはわからない。
ちなみに成虫はどの種も口が長いこんないで立ちをしている。
写真はニセコナラシギゾウムシではないかと思っているが、自信はない。
ニセコナラゾウムシ_1.jpg



















2017年10月18日 東京都(どんぐり採取場所) コウチュウ目ゾウムシ科 シギゾウムシの仲間

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