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続・シギゾウムシの幼虫どんぐりから出る [コウチュウ目]

今日も雨、休みだったが掃除や夏物と冬物の入れ替え、扇風機をしまってファンヒーターを出すなどインドア。
どんぐりを煮沸しようと選別していると、殻を破って頭を出しているのがいた。
これでは煮ることは出来ないなぁ。
折角なので撮影することにした。
シギゾウムシ1019-1_1.jpg



















頭より二回ほどの穴をあけてそこから抜け出そうとしている。
この大きさの穴で出られるのかちょっと疑問だ。

それでも頭を上下に振って少しずつ体を抜いていた。
これで体のほぼ真ん中くらいだろうか。
穴の大きさと体の太さ、どんだけ厳しい状況?
シギゾウムシ1019-2_1.jpg



















あともう少し、体を捩って頑張っている。
もっと大きな穴をあけていればもっと楽なのにと思うのだが。
シギゾウムシ1019-3_1.jpg



















ようやく子供時代の暗い住まいから脱出。この間約20分。
思ったより大きな個体でよく出られたなぁと思った。
広い世界はどう見えているのか?
といっても照明でまばゆいばかりだろう。
少しの間、その場でくねくねしていたが、大顎をうまく使って歩き始めた。
他にも15頭ほどいるので、土を入れた水槽で来年の羽化を楽しみにしようと思う。
シギゾウムシ1019-4_1.jpg



















2017年10月19日 東京都(採集) コウチュウ目ゾウムシ科 シギゾウムシ.sp

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どんぐり虫 その正体は シギゾウムシの仲間 [コウチュウ目]

近いうちにどんぐり細工をするかもしれないので、コナラやクヌギのどんぐりを拾い集めてきた。
少しの間、ケースに入れていたら底に白っぽいイモムシがいる。
どんぐりを利用したクラフトでは大敵のやつら!
どんぐり虫ことシギゾウムシの仲間の幼虫だ。
拾ってきたどんぐりでどんぐり人形やどんぐりゴマを作って置いておいたらその下にこんなイモムシがいると、イモムシ嫌いのお母さんは悲鳴をあげるだろう。
クヌギシギゾウムシ1018-1_1.jpg



















シギゾウムシの仲間は、まだ青いどんぐりに長い口で穴をあけてそこに産卵する。
どんぐりの中で孵化した幼虫たちは実を食べて育ち、どんぐりが地面に落ちた後に穴をあけて這い出て土中に潜って蛹になる。
クヌギシギゾウムシ1018-2_1.jpg



















折角なのでどんぐり虫を撮ってみた。
どうも脚が無いようで、顎を使って巧みに移動していた。
見た目はカブトムシやコガネムシの幼虫を小さくしたようだ。
クヌギシギゾウムシ1018-3_1.jpg



















どんぐり細工を作った後お母さんたちが悲鳴をあげないためにも何とかしなければということで、どんぐりの中にいる幼虫たちには可哀想だが100均でアルミ箔の鍋を買って来た。

これにどんぐりを入れて沸騰させて5分ほどすれば完了。
さすがに料理に使う鍋は使えない。

シギゾウムシの仲間は産卵する木の実が決まっているようでクリシギゾウムシ、コナラシギゾウムシ、ツバキシギゾウムシ、エゴシギゾウムシなどがいる。クヌギに産むのはクヌギシギゾウムシやクロシギゾウムシなどがいて私の知見ではこの幼虫がどの種なのかはわからない。
ちなみに成虫はどの種も口が長いこんないで立ちをしている。
写真はニセコナラシギゾウムシではないかと思っているが、自信はない。
ニセコナラゾウムシ_1.jpg



















2017年10月18日 東京都(どんぐり採取場所) コウチュウ目ゾウムシ科 シギゾウムシの仲間

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田んぼにヤノネグサ [植物]

この時期、湿地や田んぼ周りでは金平糖のような可愛い花が咲いている。
よく見られるのはミゾソバやアキノウナギツカミだが、似ているものの花がちょっと小ぶりで茎がすらっとしているものがある。
ヤノネグサ1005-1_1.jpg



















先の2種と混同されているかもしれない「ヤノネグサ」。
ヤノネとは矢の根=矢じりで葉の形が似ているからだそうだ。
ミゾソバとは葉の形が異なるのでわかり易いが、アキノウナギツカミとは葉の形が似ている。
ヤノネグサの葉の基部は切型、浅い心型で茎の棘が小さく少ないが、アキノウナギツカミの葉の基部は茎を抱き矢じり型で茎に鋭い棘が多いことで見分けられる。
ヤノネグサ1005-2_1.jpg



















秋が深まるとこれらの仲間は紅葉して一面草紅葉となる。
このところの寒さで紅葉が一層進むかもしれない。
ヤノネグサ1005-3_1.jpg



















2017年10月5日 東京都 ナデシコ目タデ科 ヤノネグサ

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【閲覧注意!】今シーズン初めてのはやにえは大物だった [鳥類]

9月の終わり頃から里山でモズの高鳴きが聞かれるようになった。
その声を聞くと秋が来たなぁと思わずにはいられない。
この声とともに毎年楽しみにしているのが様々な種類のはやにえだ。
田んぼの近くにある小さなウメの木が恒例の場所。

いくらなんでもまだ早いだろうとチェックしていなかったところ、凄いはやにえがあると教えてもらった。
早速見に行くと、確かにここで見た中で一番の大物、ネズミだった。
モズのはやにえ1008-1_1.jpg






















まだ真新しいようで教えていただいた方に聞くと前日からあったという。

このあたりで多いのはアカネズミだが、種は未確認。
見るが体に傷などは見当たらない。
モズはいったいどうやって致命傷を与えたのだろうか?
モズのはやにえ1008-2_1.jpg






















いつもはイナゴやミミズ、オケラなどが多い、昨年知り合いにミソサザイのはやにえの写真を見せていただいたがまさかネズミまで捉えるとは、さすがモズが小さな猛禽と言われる所以だ。
自然界は弱肉強食というが、哺乳類が鳥の餌食になったのを目の当たりにし、その厳しさを実感したのだった。
モズのはやにえ1008-3_1.jpg






















2017年10月8日 東京都 

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ノハラアザミとキアゲハ [チョウ目]

咲いていたノハラアザミに「キアゲハ」が訪れていた。
ここのアザミはキアゲハに人気だ。
キアゲハ1005-1_1.jpg



















その理由は、近くにノダケが群生しているからか。
ノダケはセリ科でキアゲハ幼虫の食草だ。
あちこちのノダケに幼虫たちが見られたが数日後にはほとんどがいなくなっていたのは、蛹化のためか捕食されたのかはわからない。ノダケの周りにはスズメバチが飛ぶ姿が見られた。
以前、植栽されたフェンネルにキアゲハの幼虫がたくさんいたが、キイロスズメバチが訪れて数日で全ていなくなってしまった事があった。
無事蛹になっているのなら良いのだが、他の生き物の糧になっているならそれはそれで意義がある。
やはり自然界は厳しい!
キアゲハ1005-2_1.jpg



















2017年10月5日 東京都 チョウ目アゲハチョウ科 キアゲハ

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アキノキリンソウ [植物]

薄暗い林縁に数株が花を付けていた「アキノキリンソウ」。
fieldで見られる場所は数か所しかない。
もう少し増えてくれればと思うがなかなかそうはなってくれない。
少し足を伸ばした山地では大きな株が普通に見られるのだが・・・。


ベンケイソウ科のキリンソウに似て秋に咲くからが名の由来らしいが、ご本家のキリンソウは見たことが無い。
一見よく似た外来種のセイタカアワダチソウは見る機会が多く、幼い頃はこの2種を混同していたので今になって変に思い入れ深い植物だ。

明日、仕事の予定が天候やその他もろもろで急遽延期になりぽっかり空いた。
さて、どうしようか。
アキノキリンソウ1012_1.jpg





























2017年10月12日 キク目キク科 アキノキリンソウ

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どこにいたの? テングチョウ [チョウ目]

ミゾソバの花にたくさんのテングチョウが訪れていた。
初夏の頃、他の地域で大量発生がニュースになっていたが、こちらではむしろ少ない印象だった。
それ以降、見る機会がほとんど無かったのだがこの日はどこにこんなにいたのかと思うほど!
テングチョウ1012-1_1.jpg



















近づくと敏感ですぐに飛んで行ってそのうちいなくなってしまった。
あれどこに?と探してみると少し離れたカントウヨメナの群落に移動していたようだ。
テングチョウ1012-2_1.jpg




















今のうちにエネルギーをしっかり蓄えて厳しい冬に備えるのだろう。
さて今年はいつまでその姿を見ることが出来るのだろうか?

テングチョウ1012-3_1.jpg



















2017年10月12日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 テングチョウ

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エリマキツチグリがいっぱい [菌類]

林縁におっ!ツチグリッと思ったが、ちと違う様子。
真ん丸ドームの周りに襟巻が付いていた。
エリマキツチグリ1012-3_1.jpg



















従って名前は「エリマキツチグリ」。
丸いドーム状のものは内皮と呼ばれ、先端の穴から胞子を噴出する。

似たツチグリは分類ではニセショウロ目ツチグリ科だがこちらはヒメツチグリ目ヒメツチグリ科と異なるのが不思議だ。
エリマキツチグリ1012_1.jpg



















周りを見ると10個以上が群生していてこれだけあるのは初めて見た。
エリマキツチグリ1012.-1_1.jpg



















近くには幼菌と思われるものが見つかった。
ここからどのようにして襟巻の形になるのか、興味は尽きない。
エリマキツチグリ1012-2_1.jpg



















2017年10月12日 東京都 ヒメツチグリ目ヒメツチグリ科 エリマキツチグリ

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仲睦まじい タヌキ [哺乳類]

カキノキの熟した実に何か来ていないか見ていると、茶色い生き物が歩いているのが目に入った。
ネコ?イヌ? 

それは子供のタヌキのようだった。

ホンドタヌキ1012_1.jpg



















子ダヌキが歩いて行った先へ回り込むと、そこには2頭のタヌキがいてお互いの体を舐め合っていた。
ひとりで落ちたカキの実を探しに行っていたのだろう。
合流して家族勢揃い、体の大きさから警戒している左が親で右2頭が子ダヌキと思われるが確信はない。
疥癬で毛が抜けた個体が多く見られるが、この家族は今のところそのような症状は見られず安心した。
しばらく見ていると3頭で体を舐め合った後、単独行動していた子ダヌキはまたひとりで巣があるであろうフェンス内へ帰って行った。
ホンドタヌキ1012-1_1.jpg



















一方、2頭は実を求めてカキノキの下へ。
途中、前方に人が訪れ警戒。緊張した横顔がカッコイイ!
すぐに立ち去ったためしばらくの間カキノキの下で食事をして藪の中へ消えて行った。
ここでは毎年よくタヌキの親子を見掛けるが、今年は今回が初めてのような気がする。
ホンドタヌキ1012-3_1.jpg



















2017年10月12日 東京都 ネコ目イヌ科 ホンドタヌキ

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ふわっと何かが・・・ ホソミイトトンボ [トンボ目]

林縁で一瞬、何かが視界に入ったがすぐに消えた。
何だろう? そのあたりをようく探してみると、タデにとまっていた「ホソミイトトンボ」。
うん、間違いなく先ほどのはこのトンボだ。

アジアイトトンボより一回りほど大きいがアオイトトンボより一回りほど小さい。

タデの色に溶け込んだ体色は見事な保護色で凄いなぁと思う以上に良く見つけたものだと自画自賛。
個体数が多ければ見つけやすいが、ほんとに稀なので出逢えたのはとてもラッキー!

越冬型のオスだろう。
来春、ビオトープで出逢えることを楽しみに、無事に冬を越せることを祈っているよ!!
ホソミイトトンボ1005_1.jpg



















2017年10月5日 東京都 トンボ目イトトンボ科 ホソミイトトンボ

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