湿地周りを歩く [季節]
昨年の台風で土砂が流入して水みちが絶たれ、半年ほど干上がった状態が続いた5つ並んだ湿地。
それでも2か所では地下から水が湧き出て僅かながら水環境が維持された。
希少種のトンボも生息しているため出現種を時折確認してきた。
初夏には無事ヨツボシトンボを見ることが出来たが、例年多いアジアイトトンボは激減した。
この日も1頭のメスを確認したのみで今後が心配だ。
それでも2か所では地下から水が湧き出て僅かながら水環境が維持された。
希少種のトンボも生息しているため出現種を時折確認してきた。
初夏には無事ヨツボシトンボを見ることが出来たが、例年多いアジアイトトンボは激減した。
この日も1頭のメスを確認したのみで今後が心配だ。
湿地周りを歩くと、足元から飛び出した「クサキリ」の褐色型のメス。
同じ仲間のクビキリギスもいるが、頭頂の尖りで見分けは容易。
クビキリギスの特徴は赤い口だが、クサキリの中にも口が赤いものがいるので頭頂の識別が確かだ。
草にぶら下がった「コカマキリ」。
クサキリはさすがに獲物としては大きすぎるだろう。
体は他のカマキリに比べて小さく華奢だが、小さな虫たちにとっては脅威の存在だろう。
草の上を独特の動きで飛ぶ「キイトトンボ」を見つけた。
キイトトンボも数は減ったと思われるが、アジアほどではなくこの夏林縁でそこそこの数が見られたのでちょっと安心。
夏以降、水みちも復旧したので、今後トンボたちの力に期待し見守るしかないな。
隣の谷戸の湿地では、「コウヤワラビ」が胞子葉を展開していた。
2017年9月13,14日 東京都、埼玉県
バッタ目キリギリス科 クサキリ、カマキリ目カマキリ科 コカマキリ、トンボ目イトトンボ科 キイトトンボ、ウラボシ目オシダ科 コウヤワラビ