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クビキリギスの幼虫を狩った クロアナバチ [ハチ目]

田んぼの小川脇の草の上を飛び交っている黒く大きなハチが目に付いた。
少し前、オオハヤバチが同じようにしてセスジツユムシの幼虫を見事に仕留めていたのを見ていたので、今回もしばらくの間様子を観察してみた。
おおよそ2mの範囲の草の中を丹念に飛び回り約10分少し経っただろうか、獲物の触覚を掴んで葉の上に現れた。
捕まったのはクビキリギスメスの幼虫で、ハチは「クロアナバチ」だった。
昨年もこのハチがクビキリギスの幼虫を捕まえているのを撮ったことがあった。
クロアナバチ0830-1_1.jpg



















既にクビキリギスの幼虫はぐったりして微動だにしない状態だ。
ハチはしきりにクビキリギスの頭部と胸部の間に顎を差し込んでいるが、いったい何をしているのかわからない。
もう少し近くで見たいと1歩足を踏み込むと、こちらに気付いて飛び上がりぐんぐん上昇して見えなくなってしまった。
いったいどれだけの高さまで行ったのかとちょっと驚いた。

今回見ていて、それほど広い範囲ではない場所を時間をかけて探し回り獲物を見つけていた。
彼、いや彼女は、どうやってクビキリギスを見つけたのだろう?
視覚、嗅覚?
最終的には視覚だと思われるが、ある範囲に獲物がいることがわかっていてそこを集中的に探索していたように見えた。
視覚以外に何らかのセンサーが働いていると思わずにいられないのだが、それが何だかわからない・・・。
クロアナバチ0830-2_1.jpg



















2017年8月30日 東京都 ハチ目アナバチ科 クロアナバチ、バッタ目キリギリス科 クビキリギス

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