SSブログ

あまりの暑さに 赤トンボたちもオベリスク [トンボ目]

昨日今日と、再び夏が戻ってきたかのような日差しと暑さ。
昨日湿地に行ってみたら、タイミング悪く草刈り中。
こりゃあ駄目か、何も今日でなくてもと思ったが、折角なのでぶらぶら。

陽の当たる林縁で見つけた赤く色付いた「リスアカネ」のオス。
翅縁の褐色斑が特徴だ。

陽射しが強いのでお尻を高く上げて陽の当たる面積を小さくしていた。
これをトンボのオベリスクという。
詳しくは過去記事で。
リスアカネ0913_1.jpg



















やや小型の赤とんぼのオベリスクを背後から。
マユタテアカネ0913-1_1.jpg





























前に回って顔を確認すると「マユタテアカネ」のオスだった。
今見られる赤トンボでは最も数が多いかもしれない。
顔のブタ鼻が目印だ。
ヒメアカネなども薄いブタ鼻があるのでちょっと注意かな。
マユタテアカネ0913-2_1.jpg



















昨日草刈り中だったので、もう終わったかと今日も行ってみた。
草刈りは終わっていたが、昨日よりトンボは少ない。
湿地脇の草に「アキアカネ」が。
ふと見上げると空にたくさん飛んでいた。
山で避暑を終え成熟して下りてきたようで、まだまだ残暑は厳しいがいよいよ秋を実感した。
アキアカネ0914_1.jpg



















2017年9月13,14日 東京都 トンボ目トンボ科 リスアカネ、マユタテアカネ、アキアカネ

nice!(1)  コメント(0) 

目が可愛い! ザトウムシ [ザトウムシ目]

林縁を歩いていると葉の上に何かがいた。
何だかわからないので、老眼鏡でのぞくと「ザトウムシ」だった。
カタツムリの稚貝だろうか、死んでいるものを食べているようだ。

ザトウムシはクモ綱ザトウムシ目に属し、雑食性で小さな生きものや死体、菌類などを食べるものいるようだ。
森のあしながおじさんとも呼ばれる。
手持ちの図鑑で見ると、モエギザトウムシだろうか?
ザトウムシ0913-1_1.jpg




















林縁や林内でよく目にしいつもスルーしているが、これが観察会などでは子供たちやそのお母さん方にはなかなか人気がある。長い脚で探りながら歩く様が座頭市に似ているという名の由来を紹介すると、さらに喜ばれるのが不思議でもある。

肉眼ではなんだかさっぱりわからないのでマクロレンズで寄って見ると、貝殻の穴が開いた部分から中の肉を食べているようだ。
ザトウムシ0913-2_1.jpg



















さらにトリミングしてみると、黒い寄目がとても愛らしいではないか!
脚が8本なのでクモ綱なのか?一番前の短いのが鋏角と呼ばれるもの?
長い脚に豆のような体と黒い寄り目、愛らしい要素を持ち合わせてはいるが、あまりクローズアップされないのが残念でもある。
ザトウムシ0913-3_1.jpg



















2017年9月13日 東京都 ザトウムシ目マザトウムシ科 モエギザトウムシ?

nice!(0)  コメント(2) 

先週の田んぼで [季節]

秋雨前線が活発でこのところ天気が不安定。
折角の休みも雨で休息。
なので先週晴れた日に田んぼで撮った生きもの。

首が垂れてきた稲では「ハネナガイナゴ」。
相変わらずの数の多さ、稲の子とはよく言ったものだ。
ハネナガイナゴ0830_1.jpg



















稲の中で休憩中の「ウスバキトンボ」。
こちらも数が多く、そろそろピークだろうか。
南から北へ、片道切符の旅をするトンボ。
ここにいるのはいったいどこ生まれなのだろう?
ウスバキトンボ0830_1.jpg





























ため池のオギの葉裏にトリフンこと「トリノフンダマシ」の母さんを見つけた。
産んだまぁるい卵のうが一つぶら下がっていた。
これでオオトリノフンダマシ、シロオビトリノフンダマシと今シーズン3種確認だ。
さて、この母さんは後いくつ産んでいつまで見守っているのかたまに見に来よう!
トリノフンダマシ0830-1_1.jpg





























2017年8月30日 東京都 バッタ目バッタ科 ハネナガイナゴ、トンボ目トンボ科 ウスバキトンボ、クモ目ナゲナワグモ科トリノフンダマシ

nice!(1)  コメント(0) 

キツネノマゴにハラアカヤドリハキリバチ [ハチ目]

今の時期、キツネノマゴの群落が開花して様々な虫たちが集まっている。

最も多いのはセセリチョウの仲間だろうか?

その中で、お尻の赤いハチ「ハラアカヤドリハキリバチ」がいくつかやって来ていた。

ハラアカヤドリハキリバチ0830-1_1.jpg



















少し前にはメハジキの花を訪れていたが、メハジキがほぼ終わりとなりキツネノマゴに来ているようだ。
以前はハラアカハキリバチヤドリと呼ばれていたが改名された。
どちらも長く舌を噛みそうで、覚えにくい・・・。
ハラアカヤドリハキリバチ0830-2_1.jpg



















2017年8月30日 東京都 ハチ目ハキリバチ科 ハラアカヤドリハキリバチ

nice!(1)  コメント(0) 

ちょっと珍?赤褐色のトノサマバッタ幼虫 [バッタ目]

道端の草を何気に見て歩いていると、赤いものが。
何だと見ると前胸背の盛り上がりや過眼線(虫でもそう呼ぶのか?)からどうやら「トノサマバッタ」のようだ。
こんなに赤が強いのは始めてで珍しいのでは!
トノサマバッタ0905-1_1.jpg



















あと1回脱皮すれば成虫だろうか?
最終的にどんな色になるのか見届けたかったが、どういうわけか飼うと死なせてしまうのでまたここで会えたなら・・・。
このままの色なら目立つので判るだろう!

逆に目立って敵に捕食されなければいいのだが、いや最も恐ろしいのは人の手で行われる草刈りか。
トノサマバッタ0905-2_1.jpg



















折角なので簡易的な白バックでかなりビビットに。

トノサマバッタ0903-1_1.jpg




















2017年9月5日 東京都 バッタ目バッタ科 トノサマバッタ

nice!(1)  コメント(0) 

出会いが少ない セスジツユムシのオス [バッタ目]

このところ夏が終わって一気に秋が押し寄せてきたような涼しい毎日。
セミの声も、ニイニイゼミの声は稀に聞かれる程度でツクツクボウシが圧倒的優勢に。

草はらではコオロギたちの声が秋を感じさせる。

秋の林縁といえば、ついついツユムシの仲間の姿を探してしまう。
漢字では露虫と書くそうな。
見た目が華奢で、露を飲んで生きているような弱々しい虫ということらしい。
確かに弱々しいのは頷ける!

この日、見つけたのは「セスジツユムシ」のオス。
ここの林縁で見られるのはセスジツユムシとアシグロツユムシ。
ご本家のツユムシは草原性で草はらを好む。

名前の通り、頭から腹端にかけての上面に褐色の筋があるのが特徴だ。
セスジツユムシ0830-2_1.jpg



















過去にも書いたが、このセスジツユムシ、メスはよく見るがオスはなかなか見られないでいた。
昆虫の多くはオスが先に現れこの虫も例外ではないのだろう。
秋が深まり、そろそろツユムシと僕が思う時には既に時遅しなのかもしれない。
今がオスの見頃かも!
葉に擬態?したお得意のポーズ!
同じ個体を林縁からと林内から撮って見た。
セスジツユムシ0830-1_1.jpg



















2017年8月30日 東京都 バッタ目ツユムシ科 セスジツユムシ

nice!(1)  コメント(0) 

かっこいい! マエグロハネナガウンカ [カメムシ目]

ホオノキ実生の葉の裏に、透明な翅を見つけた。
光を受けて輝きがなかなか美しい。
マエグロハネナガウンカ0903-3_1.jpg






















葉を裏返してみるといたのは、ハネナガウンカの仲間。
最も知られているのは面白顔のアカハネナガウンカだが、他にも色々いるのだ。
これは「マエグロハネナガウンカ」。
名の通り前翅の縁が黒いのがかっこよく、似たものにウスマエグロハネナガウンカがいる。
マエグロハネナガウンカ0903-2_1.jpg






















さすが、ハネナガウンカの仲間だけあって面白顔は変わらない。
マエグロハネナガウンカ0903-1_1.jpg



















2017年9月3日 東京都 カメムシ目ハネナガウンカ科 マエグロハネナガウンカ

nice!(2)  コメント(2) 

おぉっ! 丘陵で初めて見るチョウセンカマキリか? [カマキリ目]

小さな谷戸の田んぼへ行ってみた。
田んぼ脇の林縁で何かいないか探していると、杭に褐色のカマキリの幼虫がいた。
最初、オオカマキリにしては華奢で小さく見えてコカマキリかと思ったがそれにしては大きい。
カマの模様を確認しようとすると、こちらに気付いてさっと草の中に逃げ込んでしまった。
チョウセンカマキリ0831-1_1.jpg



















田んぼ周りで色々撮ったがどうもあのカマキリが気になって、戻って見ると草の上に出ていた。
これはじっくり観察しなければと捕まえて広い場所に移動。
この個体、なかなか威勢が良くて、すぐにファイティングポーズをとってくれる。
カマにコカマキリ特有の模様は無かった。
カマキリの識別点の一つ、前脚の付け根の模様はオレンジ色。

ということは「チョウセンカマキリ」か?
チョウセンカマキリ0831-2_1.jpg



















お腹も鮮やかなオレンジ色でオオカマキリではあまり見たことが無い。
もう一つの識別点は後翅の黒斑が多く広がっているかどうかだが、まだ幼虫のため翅は小さく確認できない。
ならばと連れて帰って成虫になるのを待つことにした。
このfieldを歩いておよそ10年、見たい虫の一つとしてチョウセンカマキリを探してきたが、もしそうならようやくの初確認だ。
チョウセンカマキリ0831-3_1.jpg



















2017年8月31日 埼玉県 カマキリ目カマキリ科 チョウセンカマキリ?

nice!(1)  コメント(2) 

クビキリギスの幼虫を狩った クロアナバチ [ハチ目]

田んぼの小川脇の草の上を飛び交っている黒く大きなハチが目に付いた。
少し前、オオハヤバチが同じようにしてセスジツユムシの幼虫を見事に仕留めていたのを見ていたので、今回もしばらくの間様子を観察してみた。
おおよそ2mの範囲の草の中を丹念に飛び回り約10分少し経っただろうか、獲物の触覚を掴んで葉の上に現れた。
捕まったのはクビキリギスメスの幼虫で、ハチは「クロアナバチ」だった。
昨年もこのハチがクビキリギスの幼虫を捕まえているのを撮ったことがあった。
クロアナバチ0830-1_1.jpg



















既にクビキリギスの幼虫はぐったりして微動だにしない状態だ。
ハチはしきりにクビキリギスの頭部と胸部の間に顎を差し込んでいるが、いったい何をしているのかわからない。
もう少し近くで見たいと1歩足を踏み込むと、こちらに気付いて飛び上がりぐんぐん上昇して見えなくなってしまった。
いったいどれだけの高さまで行ったのかとちょっと驚いた。

今回見ていて、それほど広い範囲ではない場所を時間をかけて探し回り獲物を見つけていた。
彼、いや彼女は、どうやってクビキリギスを見つけたのだろう?
視覚、嗅覚?
最終的には視覚だと思われるが、ある範囲に獲物がいることがわかっていてそこを集中的に探索していたように見えた。
視覚以外に何らかのセンサーが働いていると思わずにいられないのだが、それが何だかわからない・・・。
クロアナバチ0830-2_1.jpg



















2017年8月30日 東京都 ハチ目アナバチ科 クロアナバチ、バッタ目キリギリス科 クビキリギス

nice!(1)  コメント(2)