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ムシヒキアブたちは大忙し! [ハエ目]

まだ梅雨なのだが、このところ雨らしい雨が降っていない。
だいぶ前に降った雨がまだ田んぼを潤しているが、もう時間の問題だ。

今この記事を書いていると、台所から大きな音がしてビックリ。見ると開いた窓からの強風で置いていたコップが落ちていた。外を見ると真っ黒な雲が立ち込め、稲光が走っている。
まだ雨は落ちてこないが、期待したい!
田んぼ0715_1.jpg



















話を戻して田んぼ脇を歩いていると後から凄い羽音が通り過ぎた。
おぉっ、スズメバチかと見るとシオヤアブが獲物を抱えていた。
一瞬見えた獲物はその形や色からセアカツノカメムシだった。
老眼で近くは見えなくなってしまったが、まだ動体視力はかろうじて大丈夫そうだ!
次の羽音はヒゲジイことオオイシアブ。こちらも撮る暇もなく消え去った。
ようやく、目の前の草にとまったのは、何かを抱えたお尻の先が黒いので「サキグロムシヒキ」だろうか。
この仲間の同定も難しい・・・。
サキグロムシヒキ0715-1_1.jpg



















抱えていたのは小さなガのようだが逆光で見えにくかったので少しストロボを光らせると、その姿がはっきり浮かび上がった。
一見、愛らしいぬいぐるみかマスコットを大事そうに抱えているようにも見えるが、実は獲物を捕らえて体液を吸っているという恐ろしい光景。毛むくじゃらの体に割れた胸の筋肉が半端じゃない。
捉えられたガの目についつい悲哀を感じたのだった。

記事を書き終わった途端、凄い大粒の雨が屋根を叩き出した。
サキグロムシヒキ0715-2_1.jpg



















2017年7月15日 東京都 ハエ目ムシヒキアブ科 サキグロムシヒキ

職場に持ち込まれた オオクワガタ [コウチュウ目]

数日前、落ちていた?拾った?私は休みだったので詳細はわからないが、職場に持ち込まれた「オオクワガタ」。
外来のクワガタかと思ったが、見たところオオクワに間違いないようだ。
オオクワガタ0715-1_1.jpg



















大きさを測るのを失念したが、5cmはあったと思う。
右の大顎の先端が折れていた。
ここでオオクワガタを見たことも知る限り確認された履歴もないが、さてこの個体どのような経緯でやって来たのだろうか?
それがとても興味深い。
オオクワガタ0715-2_1.jpg



















2017年7月15日 東京都 コウチュウ目クワガタ科 オオクワガタ

つまみの落花生の皿の中にいるとやばい・・・ シロコブゾウムシ [コウチュウ目]

クズが茂った草原脇の擬木柵にいたのは「シロコブゾウムシ」。
今の時期、クズやハギなどのマメ科の葉上でよく見かける。
よく似たヒメシロコブゾウムシは、体やお尻の一対の突起がシロコブゾウムシより小さいので区別できる。

ビールを飲みながら撮った写真をじっと見ていると、なんだか落花生に見えてきた。
これ、つまみの落花生の皿の中に紛れ込ませると、間違いなくカリッと割ってしまうだろう。
想像しただけでやばい・・・。
シロコブゾウムシ_1.jpg






















2017年7月8日 東京都 コウチュウ目ゾウムシ科 シロコブゾウムシ

木漏れ日は丸い [自然]

まだ梅雨が明けていないというのに、真夏日が続いている。
外仕事には堪えるが、癒されることも・・・。

木陰を歩いていると、足元の地面に写る木漏れ日が目に入る。
見上げると木々の葉の隙間は様々な形なのに木漏れ日は丸い。
以前から不思議だなって思っていたのだが。
木漏れ日0711-1_1.jpg






















調べたところ、キーワードはピンホール、太陽の丸い形だそうだ。
何だかわかったようなわからないような。
まぁ、綺麗だからいいか!
木漏れ日0711-2_1.jpg






















2017年7月11日 東京都

ノコギリと名に付く虫 ノコギリカミキリ [コウチュウ目]

名前にノコギリと付く虫はいくつかいる。
最も知られているのは「ノコギリクワガタ」だろう。
立派な大顎をノコギリに見立てている。
ノコギリクワガタ_1.jpg



















一方、あまり知られていないのが「ノコギリカメムシ」。
お尻のギザギザが名の由来。
なかなかユーモラスな姿だ。
ノコギリカメムシ_1.jpg



















今日見つけたのは存在感のある「ノコギリカミキリ」。
こちらはその立派な触角がノコギリのようなので名付けられた。
知らない人は、その姿が真っ黒で嫌われ者のGと見間違えるかもしれない。
ノコギリカミキリ0711_1.jpg



















2017年7月11日 東京都
コウチュウ目クワガタムシ科 ノコギリクワガタ、カメムシ目ノコギリカメムシ科 ノコギリカメムシ
コウチュウ目カミキリムシ科 ノコギリカミキリ

オカトラノオにアカハナカミキリ [コウチュウ目]

オカトラノオが見ごろとなっているが、その花に「アカハナカミキリ」がやって来ていた。

白い花に赤が映え、顔の周りの花粉が可愛らしい。
今の時期、オカトラノオやリョウブの花、林縁の葉上で見られる名前の通り赤が鮮やかなカミキリムシだ。
アカハナカミキリ0705_1_1.jpg



















昨年、ヒノキ林でヒノキの切り株にたくさん集まっているのを見つけて、前胸背が黒色や斑のある個体がいることや針葉樹にも産卵することを知った。

そろそろまたあの林へ行ってみよう!
アカハナカミキリ0707-1_1.jpg



















2017年7月5日 東京都 コウチュウ目カミキリムシ科 アカハナカミキリ

思わせぶりな ゴマダラカミキリ [コウチュウ目]

小川沿いのヤナギの高さ約3mの幹にカミキリムシの触覚が見えた。
おぉっ、誰だ?
角度を変えてみると、今年初見の「ゴマダラカミキリ」。
このカミキリを見ると、小学校の頃、通学路に植えられていたプラタナスでよく捕まえた事を懐かしく思い出す。
ゴマダラカミキリ0705-1_1.jpg



















触角が短めで体が太いのでメスと思われ、幹を齧っていたので産卵するのかと長らく待っていたが一向にその気配は無くそのうちにすたすたと幹を登って行ってしまった。
ゴマダラカミキリ0705-2_1.jpg



















今度は葉の根元を齧りはじめた。
根元を齧られた葉はだんだん垂れ下がり、今にも切り落とされそうに。
落ちるかと見ていると、あと一息というところで止めてまた枝を登って行った。
何とも消化不良で、全く期待に答えない個体だった。
期待したこちらが悪かったともいえよう・・・。
ゴマダラカミキリ0705-3_1.jpg



















2017年7月5日 東京都 コウチュウ目カミキリムシ科 ゴマダラカミキリ

アシグロツユムシ幼虫かと思ったのだが・・・ オオトビサシガメ幼虫だった [カメムシ目]

歩いていて葉上の小さな虫が目にとまった。
裸眼ではその形と色がぼんやり。

おぉっ、アシグロツユムシの幼虫久しぶりっととりあえずテキトーにコンデジにおさめて帰った。
パソコン画面で見ていると、ん~。
アシグロと違う!
一見カメムシの仲間の幼虫なので調べると「オオトビサシガメ」の幼虫だった。
肉食性のサシガメの中でも最大級で、真冬に越冬している成虫を目にすることがある。
アシグロ幼虫と見間違えたのは、この大きさにして長い脚と触角のまだら模様だ。
オオトビサシガメ幼虫0708_1.jpg



















こちらがアシグロツユムシの幼虫。
武器もなく動きもさほど早くもないかよわい幼虫だが、オオトビサシガメの幼虫を真似ることで敵から身を守っているのだろうか?
ほんとのところは定かではないが、私はオオトビサシガメの幼虫を知らなかったのですっかりアシグロだと騙されてしまった。
皆さんは見て似ていると思われるだろうか?

知らない不思議はまだまだあって、自然の奥深さが面白いなぁ!!
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2017年7月8日 東京都 カメムシ目サシガメ科 オオトビサシガメ、バッタ目ツユムシ科 アシグロツユムシ

足元にマダラスズ♀ [バッタ目]

車に乗ろうとドアを開けると足元で何かが跳ねたのに気が付いた。

見ると小さなコオロギの仲間、まぁよく気付いたものだ。
マクロレンズで覗いて見ると、後脚が斑模様の「マダラスズ」のメスだった。
マダラスズ0706-1_1.jpg



















翅は短いがこれでも立派な成虫。
先月頃からオスの鳴き声は聞かれていたが、姿を見るのは今シーズン初めて。
マダラスズの鳴き声など詳細は過去の記事から。
似た種のシバスズはこちら

小さくて姿はなかなか見つけにくいが、その虫の音から季節を感じるのも一興だ。
マダラスズ0706-2_1.jpg



















2017年7月5日 東京都 バッタ目コオロギ科 マダラスズ

もう一度センノカミキリ [コウチュウ目]

先日はコンデジでの撮影だったので、一眼で再チャレンジ。
天候が不安定で明るさが今一の状況だったが、センノカミキリたちは健在だった。
センノカミキリ0705_1.jpg



















幼虫はタラノキを食うが、成虫もタラノキの葉を食べるようだ。
ということはタラノキに依存していてなくなれば、ここにこの種はいなくなるということ。
まぁ、あちこちに多産しているので心配はないと思うが!
センノカミキリ0705a_1.jpg



















顔面のアップ、いかにもカミキリムシらしい精悍な顔つきだ!
センノカミキリ0705-1_1.jpg



















2017年7月5日 東京都 コウチュウ目カミキリムシ科 センノカミキリ