田んぼにハッカハムシ [コウチュウ目]
湿地にシオヤトンボ [トンボ目]
今日も暖かいというより暑い気候、午後からは台風並みといっていいほど風が強くなり、今も外から風による凄まじい音が聞こえてくる。
まだ風がそれほどでもなかった午前中に湿地にシオヤトンボを見に行った。
湿地では草が伸び、日差しを受けて黄緑色が美しい。
シーズンにはこの草にシオヤトンボやシオカラトンボの抜け殻が多数みられるが、今日はまだ一つも見つからない。
見渡せど飛んでいるトンボも見られず少しの間じっと待っていたら、2頭が飛んできた。
おぉっ、羽化していたかと嬉しくなった。
とても敏感でなかなか近くまで来ず、止まったところに近づこうとするとすぐに逃げてしまう。
それでも何とかにじり寄り撮ることが出来た。
少し前に羽化していたのだろう、お尻に粉を吹き始めた「シオヤトンボ」のオス。
じっくり見て回ると飛んでいた3頭に加えて、足元から今朝羽化したばかりと思われる翅がキラキラの個体がはるかかなたにたどたどしくも飛んで行った。
今年は春前に各湿地の水が干上がり心配したが、例年通り姿が見られたことでとりあえず一安心。
キラキラ個体が飛び立ったあたりを探してみると、畔のヘビイチゴに羽化殻を発見。
ちょっとごちゃごちゃしたところで羽化したようだが、無事で何よりだった!
2017年4月19日 埼玉県
トンボ目トンボ科 シオヤトンボ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM、EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ
トウキョウサンショウウオ卵塊 [両生類]
コナラにクヌギにヤマザクラなどなど、もう少し春の色どりを楽しめそう。
田んぼの畔にはレンゲの花。
今はゲンゲというらしいが、子供の頃から慣れ親しんだレンゲの方が違和感が無くて良い。
この花一面の田んぼや畑は今は高いレベルの絶滅危惧となってしまった。
この日は田んぼで荒起しが行われたようで、畔もしっかり修復されていた。
そんな畔の上で、さっそくルリタテハがテリトリーを張っていた。
ちょっと遠いなあ!
小さな池でやっと見つけた枝に産み付けられた一対の真新しいトウキョウサンショウウオの卵塊。
湿地めぐりの目的の一つで見て回っていたが、今シーズンようやくの初見。
調査をしている仲間から、今年は遅い産卵なうえ卵塊数も少ないとのこと。
また、4個あった卵塊が次に見た時には無くなっていたそうだ。
人、アライグマ?いったい誰の仕業だろうか?
2017年4月16日 埼玉県、東京都
マメ目マメ科 ゲンゲ
チョウ目タテハチョウ科 ルリタテハ
有尾目サンショウウオ科 トウキョウサンショウウオ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM、EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ
アオとオオアオ シャチホコ [チョウ目]
いつもの公園のトイレに昼ごろ立ち寄った。
エゾヨツメやイボタガ目当てだったのだが、残念ながら来ていなかった。
いたのはシャチホコガの仲間、「アオシャチホコ」だった。
地味な褐色の地色に淡い緑のラメを散りばめたような模様が印象的、前翅の中央に白斑がある。
別の壁にももう1頭。
こちらもアオシャチホコかと思ったが、よく見ると緑のラメが部分的で前翅中央の白斑が無くちょっと小さいので「オオアオシャチホコ」かと。
ほんとによく似ているので興味を持って見なければ、別種とは思わない。
共に幼虫の食樹はエゴノキ科なので発生場所は同じなのもややこしい。
毎年、今の時期ここでこの2種が同時に見られるのは、種を学ぶ良い機会となっている。
2017年4月16日 東京都
チョウ目シャチホコガ科 アオシャチホコ、オオアオシャチホコ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM
ショカツサイにキアゲハ [チョウ目]
今日はまだ4月だというのに25℃を超える夏日。
その暖かさに湿地でトンボが見られるのではと、時間が出来た午後から足を運んでみた。
昨年は20日にシオヤトンボを初認していたのだが、今日は見つけることが出来なかった。
湿地脇で咲いていたショカッサイ。
中国原産で江戸時代に渡来したと言われる外来種だ。
前にも書いたが25年ほど前、小田急沿線に住んでいた頃、春になると通勤途中の線路脇が一面紫色に染まっていたのを思い出す懐かしい花。きっと今も変わらずなのだろう。
そんな花にはスジグロシロチョウたちが訪れていたが、1頭だけ「キアゲハ」が来ていた。
アゲハは幾度と見ているが、キアゲハは今年初めて。
とにかく忙しく、一時もじっとしていない。
さらに敏感で近寄ろうとするとすぐに飛んでしまう。
ようやく少しの間、じっとしていてくれた。
翅に傷みのない綺麗な個体。
湿地に周りには幼虫の食草のセリがあるので、これからのシーズンますます楽しませてくれるだろう。
2017年4月16日 東京都
チョウ目アゲハチョウ科 キアゲハ CANON EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ
雑木林は春の色どり [季節]
越冬キタテハ [チョウ目]
田んぼ雑草 タガラシ [植物]
雨の後はツチグリで遊ぶ! [菌類]
菜の花にルリイロスカシクロバ [チョウ目]
里山民家の畑に菜の花がいっぱい咲いていた。
アブやハチ、チョウたちが集まっていたがこの日はとにかく風が強くピントが合わず、近づくとみなさっさと逃げてしまう。
そんな中、花にしがみついて蜜を求めているガがいた。
一見、マダラガ科の仲間。
あまりに揺れるので、茎を持って揺れを抑えたが全く動じず。
よほど空腹なのか?鈍感なのか?
そのうち、花の裏側に回り込んでお尻をこちらに向けて出てこなくなった。
いったい何をしているのかと覗き込んでみたら、さすがに驚いたようで飛んで行ってしまった。
この仲間にはウメスカシクロバやリンゴスカシクロバなどがいるが、発生時期が春先のこの時期と合致しているのは「ルリイロスカシクロバ」のみのようだ。幼虫の食草は、キヅタやツタ、ノブドウなどでキヅタやツタはこのあたりにもある。
出現時期だけの判断だが、とりあえず「ルリイロスカシクロバ」としておこう。
2017年4月6日 東京都
チョウ目マダラガ科 ルリイロスカシクロバ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM