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バッタを狩る!クロアナバチ [ハチ目]

シャチホコ幼虫を撮っていると、足元でブーンという大きな音がした。
何だ?
音の先に視線を向けると、黒いハチが地面に伸びたネコハギにまとわりついていた。
何をしているのだろうか?
クロアナバチ0917-1_1.jpg



















よく見ると葉の陰からバッタの仲間の脚が見えた。
なるほど、ここでようやく気付いた。
想像するに、このあたりで狩った獲物を運ぼうとしていた時に、僕が現れうろうろしたので一旦ネコハギの葉影に獲物を隠してこの場を離れ、戻ってきたところを見つかってしまった という感じかな。
獲物はクビキリギスの幼虫で、狩りバチは主にコオロギやツユムシ、キリギリスの仲間を幼虫の餌として狩る「クロアナバチ」。
クロアナバチ0917-2_1.jpg



















少し観察していると、触角を大顎で掴んで草の上に飛び上がった。
狩りバチの種によって、狩る獲物の種や咥えて運ぶ部位が異なるのが面白い。
クロアナバチ0917-4_1.jpg



















不安定な葉上でも触角を咥えて腹部をうまく使って運んでいた。
さすがにこちらが見ていることにかなり警戒しているようだ。
クロアナバチ0917-5_1.jpg



















名前の通り地面に穴を掘って巣を作るクロアナバチ、恐らくさほど遠くはない場所に巣があるのだろう。
この後目を離した一瞬に獲物を咥え羽音を立てて飛び去ってしまった。
このハチが獲物を運んでいるところ見たのは、数年ぶりだろうか。
狩るところを見たいが、それはなかなか難しく運んでいるところでも稀だ。
偶然にもなかなか出会えない場面を見ることが出来たのはとてもラッキーだった。
クロアナバチ0917-6_1.jpg



















2016年9月17日 東京都
ハチ目アナバチ科 クロアナバチ  CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X