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高次寄生って? キスジセアカカギバラバチ [ハチ目]

歩いていると園路脇の葉で赤い色がちらちらと目に入った。
大きさは1cmほどで肉眼では小さく赤くて翅のあるものが葉から葉へ飛び移っている、何だろう?って感じ。
普段はスルーするのだが、この日は取りあえず数枚カメラに収めた。キスジセアカカギバラバチ0907-1_1.jpg




















容姿からハバチの仲間かと調べると、カギバラバチ科の舌を噛みそうな「キスジセアカカギバラバチ」のようだ。
名前の通り腹先がカギ状に曲がっているらしいが、そこは写せなかった。

このハチは寄生バチで、中でも寄生バチや寄生バエ、スズメバチなどに高次寄生をするらしい。
高次寄生という言葉は初めて聞いた。

母バチは植物に産卵し、その卵が葉と共にチョウやガの幼虫に食べられ体内に取り込まれ、さらにその幼虫が寄生バエや寄生バチに寄生されてようやく最終的な寄主にたどり着く、何とも気が遠くなるような・・・、どんな確率なのだろう。
そのためにたくさんの卵を産むそうだ。

今でも種が存続しているのだから、自然界でこのハチの生態が連綿と繋がっていることが凄いなぁと思うのだった。
キスジセアカカギバラバチ0907-2_1.jpg



















2016年9月7日 東京都
ハチ目カギバラバチ科 キスジセアカカギバラバチ  CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/430EXⅡ