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労働寄生 オオトガリハナバチ [ハチ目]

8月に設置した竹筒を久しぶりに見ると、6本中3本の筒の入り口が土で蓋がされていた。
以前に出入りをしていたので、恐らくオオハキリバチと思われる。
残る空家はどうだろうとみていると、1匹のハチがやって来た。
オオトガリハナバチ0907-1_1.jpg



















花で時折見かけるヤノトガリハナバチを一回り大きくしたようなお尻の尖ったハチ。
空家の筒の中へ入って行った。
オオトガリハナバチ0907-2_1.jpg



















少しすると出てきたが、くるりと向きを変えて今度はお尻から入って行った。

調べるとこのハチは「オオトガリハナバチ」だった。
オオハキリバチが作った巣に卵を産み付け、孵化した幼虫はオオハキリバチの幼虫を殺して巣をのっとってしまう。
自分では巣を作らず、他の巣や食料を奪う習性を労働寄生というようだ。
オオハキリバチの巣には、ハラアカヤドリハキリバチも労働寄生する。

今回観察した行動は、初めに頭から入って中の様子を探り、一旦出てお尻から入って卵を産み付けたと思われる。
オオトガリハナバチ0907-3_1.jpg



















オオトガリハナバチが去った後、同じ筒にオオハキリバチがやって来た。
オオハキリバチ0907-1_1.jpg



















やって来たというより自分の巣に戻ってきたということ。
まさか、他のハチが自分の巣に卵を産んでいるとは思いもしないであろう。
オオハキリバチ0907-2_1.jpg



















2016年9月7日 東京都
ハチ目ハキリバチ科 オオトガリハナバチ、オオハキリバチ  CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/430EXⅡ