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日本三大テントウムシの1種 ハラグロオオテントウ [コウチュウ目]

今日の観察会の中で、最も印象的な虫がいた。
クワの木をビーティングしたところ珍しい虫が落ちたと呼ばれた。
見ると今まで見たことのない大きさのテントウムシ。
これは、あのテントウムシかと思ったがやはり名前が出てこない。
即、観察するため小瓶の中に入れられた。
ハラグロオオテントウ0507_1.jpg


















右の翅にちょっとへこみがあるが、その大きさはよく見られるナナホシテントウの倍近い。
こんな大きなテントウムシは、他にカメノコテントウしか見たことがないがそれよりも迫力がある。
ハラグロオオテントウ0507-1_1.jpg


















調べると日本三大テントウムシの一種、「ハラグロオオテントウ」のようだ。
クワキジラミを捕食するというが、まさに上翅にはクワキジラミの出す蝋物質が付着している。
日本三大テントウムシとはカメノコテントウ、オオテントウ、そしてこのハラグロオオテントウ。
狭山丘陵にもハラグロオオテントウがいたということを初めて確認できた意義は大きい。
ハラグロオオテントウ0507-2_1.jpg


















2016年5月7日 東京都
コウチュウ目テントウムシ科 ハラグロオオテントウ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

ミズイロオナガシジミ幼虫の体の模様のその訳は? [チョウ目]

今日は久しぶりに参加しているボランティアの観察会に出た。
5月に入り一気に新緑や初夏の花が開花している丘陵では、歩けば様々な生き物たちの営みが目に入ってくる。

観察会前にKさんから撮影した幼虫の名前を尋ねられた。
少し前に見つけて調べたミズイロオナガシジミに似ていたが、年のせいでどうも記憶があやふやで自信が持てなかった。
この記憶の曖昧さは前回にも書いたとおりだ。
観察会中にその幼虫を撮影した場所を通り、ここにいたと教えていただいたが探せど見つからない。
Kさんがあそこにいるのではと見つけてくれたその先はコナラの枝の先端部分。
さてみなさんどこにいるかお分かりだろうか?
ミズイロオナガシジミ0507_1.jpg


















ミズイロオナガシジミの幼虫の体の模様と背中の突起が気になっていたが、今日見てその理由がわかった。
体の網目模様は葉脈に、背中の突起は葉の鋸歯に擬態していたのだった。
生きものの進化の不思議を改めて感じさせられた驚きの一瞬だった。
ミズイロオナガシジミ0507-1_1.jpg



























今の時期、チョウやガの幼虫たちがあちこちで見られる。
ケヤキの幹にいたのは「ヨツボシホソバ」。
いかにも毒々しい毛におおわれている。
一見そろそろ見られるようになるマイマイガの幼虫に似ているが、ヨツボシホソバの幼虫はドクガあるとされているので触らぬ神にたたりなしだ。
近年、ウンナンヨツボシホソバという種も成虫がよく似ていることがわかったようだが、幼虫も似ているのだろうか?
ヨツボシホソバ0507_1.jpg


















園路上に綺麗な毛虫を見つけた。
綺麗といっても私は毛虫いもむしの類が全く駄目なのだが、そういうと不思議に思われる。
先述のM氏がヒメヤママユではと言われたが、また記憶の曖昧さでヤママユ?。
正解はM氏の言われる通り「ヒメヤママユ」のようだ。
ヒメヤママユ0507_1.jpg


















ギシギシの茎でくるっと丸まった毛虫を発見。
これも以前に間違いなくblogに記載した記憶があるものの、名前が全く出てこない。
帰って調べると、そうそう「シロヘリキリガ」。
食草はバラ科、ナラ科なので、先日の風で上のコナラから落ちてきたのだろうか?
それともタデ科も食うのか?
蓼食う虫も好き好きということ?
シロヘリキリガ0507_1.jpg


















2016年5月7日 東京都
チョウ目シジミチョウ科 ミズイロオナガシジミ
チョウ目ヒトリガ科 ヨツボシホソバ
チョウ目ヤママユガ科 ヒメヤママユ
チョウ目ヤガ科 シロヘリキリガ

CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/一部内臓ストロボ