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カラフルないもむしだが・・・ [チョウ目]

園路脇木柵の上の黄色が目がとまった。
綺麗な色のいもむし、私はいもむし毛虫が苦手なのだがついついこの色に惹かれてしまった。
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風で落ちてしまったか、それとも蛹化場所を探して彷徨っているのだろうか?
黄色の体に黒斑が美しい!
こんなに特徴的なので種名は容易いかとイモムシハンドブックやネットで調べたがわからずだった。
いもむし0510-2_1.jpg


















顔を見ると、妖怪人間ベムのようで、こうしてみるのはいいが手などに這われたらやはり駄目かも・・・。

虫仲間のSさんから、サカハチトガリバの幼虫と教えていただきました。
ありがとうございました。
いもむし0510-3_1.jpg


















2016年5月10日 東京都
チョウ目カギバガ科 サカハチトガリバ            CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


髭ジイは忙しい [ハエ目]

歩いていると脇からブ~ンとなかなかの高速で飛び去る黒い虫。
毛むくじゃらな顔から愛称「髭ジイ」、本名「オオイシアブ」の姿をよく見るようになってきた。
林縁や草原の見通しの良い場所に陣取って、目の前を飛ぶ獲物を狙っている。
狙いを定めると、スクランブル発進して捕獲する恐ろしいハンターだ。
獲物はコメツキムシやテントウムシ、コガネムシなどの甲虫類が多い。

この日も、葉上で獲物を狙っているのを見つけた。
オオイシアブスタンダード0510_1.jpg


















見ていると獲物が目の前を通過するたびにその方向に頭を向ける。
左前方視界に何かが写ったのだろう。
オオイシアブ前0510_1.jpg


















今度は上を向いた。
上方で何かが飛んだか?
とにかくすごい動体視力の上に獲物よりも早く飛んで捕獲する。
このアブに狙われたら最後、まず逃げ切ることは出来ないのではないか!

時折顔や胸の毛が金髪の色気を出したヤンキージジイも見掛ける。
数は少ないので見つけたらラッキー!
オオイシアブ上0510_1.jpg


















2016年5月10日 東京都
ハエ目ムシヒキアブ科 オオイシアブ CANON EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ


今年もヨツボシトンボ! [トンボ目]

昨年から湿地に姿を見せた「ヨツボシトンボ」。
東京都のレッドリストでは西多摩VU、絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。
どうして突然現れたのか?
以前からいたが見落としていたのだろうか?

さて今年はどうかと見に行った。
ヨツボシトンボ0512_0_1.jpg



























4月末からちらほら現れ今日見ると湿地の上を飛び交っているのはほとんどがヨツボシという状況でちょっとびっくり。
まだ、羽化して間もない綺麗な個体も見られたことから、ここで繁殖していると思われた。
ヨツボシトンボ0512_1.jpg



























活性が高く、湿地に突き出た枯草にとまっても周りに飛んできた他の個体を追いかけてすぐに飛んでしまうので、なかなかじっくり撮ることが出来ない。
粘ってようやく。
ヨツボシトンボ0512-1_1.jpg



























時折、交尾しているカップルがいたがすぐにといてしまった。
名前の由来の結節付近の黒斑と後翅付け根のオレンジの斑が印象的だ。
さて、今後もここに根付くか見て行きたい。
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2016年5月12日 東京都
トンボ目トンボ科 ヨツボシトンボ

CANON EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ


草の中の小さな世界 [自然]

昨日湿地に出かけたが、あいにくの曇り空で期待したトンボたちの姿も見られない。

湿地脇の草の中にしゃがんでじっと周りを見渡すと、青い輝きが。
「アジアイトトンボ」のオスの眼後紋だった。
アジアイトトンボ0510-1_1.jpg


















未成熟なメスのオレンジ色も淡い草色の中で目立っていた。
アジアイトトンボ0510-2_1.jpg


















背後から飛んで来て目の前にとまった薄い黄色と黒色のお洒落な蛾「キマダラコヤガ」。
大きければ人気が出そうだが、頭から翅の先まで1cmほどと小さい。
キマダラコヤガ0510_1.jpg



























草のてっぺんには「ハラビロトンボ」のオス。
以前からいたもののそれほど数は多くなかったのだが、ここ数年かなり増えてきた。
ハラビロトンボ0510_1.jpg


















草陰からこちらの様子をうかがっていたのは「ヒメギス」の幼虫だった。
1cmに満たないほどでまだまだ小さいが、歩けば目立つほど数は多い。

たまには草むらの中をじっくり眺めるのも時間を忘れるほどに楽しい!
ヒメギス0510_1.jpg



























2016年5月10日 東京都
トンボ目イトトンボ科 アジアイトトンボ
チョウ目ヤガ科 キマダラコヤガ
トンボ目トンボ科 ハラビロトンボ
バッタ目キリギリス科 ヒメギス
CANON EOS50D EF70-200mm F2.8 L IS USM/EXTENDER EF 1.4×Ⅱ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


第37回日本自然科学写真協会SSP展「自然を楽しむ科学の目2016-2017」開催のご案内 [告知]

私が所属する日本自然科学写真協会の「SSP展」の東京展が、5月20日(金)から26日(木)まで六本木の東京ミッドタウンにある富士フィルムフォトサロンで開催され、様々な分野のプロ、アマチュア写真家の素晴らしい写真が展示されます。

私も選考いただき今年も何とか出展することができました。

東京と大阪は全写真を展示、それ以外の各地は展示スペースの関係で各出展者で選別しますので、私の写真が必ず展示されるとは限りませんが見ごたえのある作品ばかりです。

東京を皮切りに全国の会場で下記日程で開催されますので、是非足を運んでいただければ幸いです。
私は20日(金)10:00~13:00、25日(水)13:00~16:00に受付を担当しています。

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コロギス幼虫 [バッタ目]

先日職場の玄関で見つけた「コロギス」の幼虫。
幼虫越冬、樹上生活をしているので成虫共に見る機会が少ない。
バッタ目では珍しく糸を吐いて葉を綴って巣を作る。コロギス0505-1_1.jpg



















体の鮮やかな緑色は、今の時期の新緑の中ではなかなか見つけられないだろう。
脚にある大きな棘は肉食の証し。
夜行性で他の昆虫などを捕食する。
とにかく獰猛で、成虫は人間に対しても翅を広げて威嚇してくる。
コロギス0505-2_1.jpg


















バッタ目の中でもキリギリスの仲間は触角が長いがコロギスの仲間は飛びぬけて長い。
夜行性なので目よりも触覚に頼っているのだろう。
コロギス0505_1.jpg


















2016年5月5日 東京都
バッタ目コロギス科 コロギス  CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24EX/外部照明1灯


観察会で見つけた虫 [自然]

先述したハラグロオオテントウの他にも歩くとたくさんの花や虫たちが目にとまった。
集合場所の桜の枝では、ゴミを集めた「ゴミグモ」の巣。
名前にゴミと付くのが可愛そうだが、まぁ事実だからしょうがない。
それにしてもある意味リサイクル、見事なカモフラージュだと思う。
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今が発生ピークなのだろうか?
この日あちこちで目にしたのが「ジョウカイボン」だ。
この虫は熱いくらいの炎症を起こす毒があるとされ、熱病で亡くなった平清盛の法名である浄海坊から名付けられたとの解説がなされていた。
英名はsoldier beetlesだそうだ。
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普段はなかなか近くでは見られないトチノキの花だがここでは目線の下まで枝が垂れ下がってじっくり観察できる。
その花にやって来ていた「コマルハナバチ」。
私は花より虫であるが相変わらず忙しく動き回り、じっくり撮らせてもらえなかった。
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ジョウカイボン以上によく見られたのがこの淡い緑の薄っぺらい虫。
クヌギカメムシの仲間の幼虫、調べたところ「ヘラクヌギカメムシ」の幼虫だろうか?
似たクヌギカメムシの幼虫の背中には色が付くようなのだが・・・。
この体の色合いは個人的にはとても好みだ!
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2016年5月7日 東京都
クモ目コガネグモ科 ゴミグモ
コウチュウ目ジョウカイボン科 ジョウカイボン
ハチ目ミツバチ科 コマルハナバチ
カメムシ目クヌギカメムシ科 ヘラクヌギカメムシ?     
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM


日本三大テントウムシの1種 ハラグロオオテントウ [コウチュウ目]

今日の観察会の中で、最も印象的な虫がいた。
クワの木をビーティングしたところ珍しい虫が落ちたと呼ばれた。
見ると今まで見たことのない大きさのテントウムシ。
これは、あのテントウムシかと思ったがやはり名前が出てこない。
即、観察するため小瓶の中に入れられた。
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右の翅にちょっとへこみがあるが、その大きさはよく見られるナナホシテントウの倍近い。
こんな大きなテントウムシは、他にカメノコテントウしか見たことがないがそれよりも迫力がある。
ハラグロオオテントウ0507-1_1.jpg


















調べると日本三大テントウムシの一種、「ハラグロオオテントウ」のようだ。
クワキジラミを捕食するというが、まさに上翅にはクワキジラミの出す蝋物質が付着している。
日本三大テントウムシとはカメノコテントウ、オオテントウ、そしてこのハラグロオオテントウ。
狭山丘陵にもハラグロオオテントウがいたということを初めて確認できた意義は大きい。
ハラグロオオテントウ0507-2_1.jpg


















2016年5月7日 東京都
コウチュウ目テントウムシ科 ハラグロオオテントウ
CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM

ミズイロオナガシジミ幼虫の体の模様のその訳は? [チョウ目]

今日は久しぶりに参加しているボランティアの観察会に出た。
5月に入り一気に新緑や初夏の花が開花している丘陵では、歩けば様々な生き物たちの営みが目に入ってくる。

観察会前にKさんから撮影した幼虫の名前を尋ねられた。
少し前に見つけて調べたミズイロオナガシジミに似ていたが、年のせいでどうも記憶があやふやで自信が持てなかった。
この記憶の曖昧さは前回にも書いたとおりだ。
観察会中にその幼虫を撮影した場所を通り、ここにいたと教えていただいたが探せど見つからない。
Kさんがあそこにいるのではと見つけてくれたその先はコナラの枝の先端部分。
さてみなさんどこにいるかお分かりだろうか?
ミズイロオナガシジミ0507_1.jpg


















ミズイロオナガシジミの幼虫の体の模様と背中の突起が気になっていたが、今日見てその理由がわかった。
体の網目模様は葉脈に、背中の突起は葉の鋸歯に擬態していたのだった。
生きものの進化の不思議を改めて感じさせられた驚きの一瞬だった。
ミズイロオナガシジミ0507-1_1.jpg



























今の時期、チョウやガの幼虫たちがあちこちで見られる。
ケヤキの幹にいたのは「ヨツボシホソバ」。
いかにも毒々しい毛におおわれている。
一見そろそろ見られるようになるマイマイガの幼虫に似ているが、ヨツボシホソバの幼虫はドクガあるとされているので触らぬ神にたたりなしだ。
近年、ウンナンヨツボシホソバという種も成虫がよく似ていることがわかったようだが、幼虫も似ているのだろうか?
ヨツボシホソバ0507_1.jpg


















園路上に綺麗な毛虫を見つけた。
綺麗といっても私は毛虫いもむしの類が全く駄目なのだが、そういうと不思議に思われる。
先述のM氏がヒメヤママユではと言われたが、また記憶の曖昧さでヤママユ?。
正解はM氏の言われる通り「ヒメヤママユ」のようだ。
ヒメヤママユ0507_1.jpg


















ギシギシの茎でくるっと丸まった毛虫を発見。
これも以前に間違いなくblogに記載した記憶があるものの、名前が全く出てこない。
帰って調べると、そうそう「シロヘリキリガ」。
食草はバラ科、ナラ科なので、先日の風で上のコナラから落ちてきたのだろうか?
それともタデ科も食うのか?
蓼食う虫も好き好きということ?
シロヘリキリガ0507_1.jpg


















2016年5月7日 東京都
チョウ目シジミチョウ科 ミズイロオナガシジミ
チョウ目ヒトリガ科 ヨツボシホソバ
チョウ目ヤママユガ科 ヒメヤママユ
チョウ目ヤガ科 シロヘリキリガ

CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/一部内臓ストロボ


今日印象に残った蛾の幼虫 [チョウ目]

池の周りを歩いているとオギの葉になかなか毒々しい毛虫がいた。
毎年よく見るが、1年過ぎると名前が出てこない。
悲しい思いで調べて、そうそう、「タケカレハ」。
見た目の通り毛には毒があり、触れると痛い思いをするようだ。
気を付けねば!
タケカレハ0505_1.jpg


















お仲間から教えていただいた、コブシの枝先の幼虫。
普段まず目にとまらないだろう「オオアヤシャク」の幼虫。
オオアヤシャク0505-0_1.jpg


















ホオノキで見たことはあるが、コブシに付くとは知らなかった。
調べるとモクレン科が食樹のよう。
それにしても尖った頭が若芽とそっくりなこの擬態は本当に秀逸だ。
オオアヤシャク0505_1.jpg


















2016年5月5日 東京都
チョウ目カレハガ科 タケカレハ
チョウ目シャクガ科 オオアヤシャク