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巨大なナナフシ ツダナナフシ [ナナフシ目]

伊丹市昆虫館の生態展示で見た「ツダナナフシ」。
何より太くでかい!
ツダナナフシ1217.JPG




















八重山諸島から台湾、東南アジアにかけて分布しているようで、こちらで見られるナナフシモドキやニホントビナナフシなどに比べるとすごい貫禄だ。
南国の虫らしく色も緑、黄、青、ピンクとカラフル。
ちょっとエビっぽい。
特別に見せていただいた。
ツダナナフシ1217-1.JPG




















触ると首のあたりから白色の液体を四方八方に飛ばした。
わかってはいたものの、実際に手につくと ひぇ~ とビビった。
外敵から身を守るためだそうだが、触るとミントのよい香りがした。
匂いを嗅ぐ以前に、こんな液体が飛んでくるのにびっくりしてしまう。
毒液とも言われているが、手についたくらいでは何ともなさそうだが、目に入ったらちょっと心配だな。
ツダナナフシ1217-2.JPG




















2014年12月17日 兵庫県
ナナフシ目ナナフシ科 ツダナナフシ RICOH WG-4


林床を飛び回る白っぽい蛾 [チョウ目]

寒さも増していよいよ越冬の虫たちを目を凝らして探さなければならない。

雑木林で虫を探していたら、林床を無数の白っぽい蛾が猛スピードでジグザグに飛び交っていた。
アズマネザサやコウヤボウキなどにバシバシ翅をぶつけながらなかなか荒っぽい。
冬の昼間に雑木林で飛ぶ蛾といえば、クロスジフユエダシャクがいるが飛び方やそのスピードが全く違ううえクロスジの出現期はすでに終わっている。

今までもこの時期によく見かけたのだが、種を確認できずにいた。
今日こそ突き止めてやろうとじっくり観察していると、1頭が落ち葉の中に降りた。
そっと葉をめくってみるといたのはキリガの仲間だった。
フサヒゲオビキリガ1221.JPG


















さらに見ているとまた1頭が葉上にとまった。
先ほどと同じ種のようだ。
フサヒゲオビキリガ1221-1.JPG


















帰って調べると「フサヒゲオビキリガ」だと思われる。
蛾の仲間のオスの触覚はメスのフェロモンを感知するためブラシ状や櫛状など立派だが、この種もキリガの中ではフサフサとした触角を持っていることからこの名があるのだろう。
飛んでいるのはほとんどこの蛾のようだが、昼行性なのだろうか?
確認した2頭はどちらもオスであったことから、メスを探して飛んでいるように思う。

数年来の疑問が一つ解けてちょっとすっきり。
フサヒゲオビキリガ1221-2.JPG


















2014年12月21日 埼玉県
チョウ目ヤガ科 フサヒゲオビキリガ  EOS70D,EF-S60mm F2.8 マクロ USM/内蔵ストロボ