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秋から冬にやって来るハイタカ [鳥類]

秋になり寒さが増してくるとfieldの谷戸にやって来るタカの仲間「ハイタカ」。
本数中部以北や北海道で繁殖するようで、埼玉県や東京都では秋から冬にやって来る冬鳥だ。
よく似たオオタカは一部渡りをするものもあるがほぼ年中見られる留鳥。
なので冬は、オオタカなのかハイタカなのかと悩ましい季節なのだ。

field外の河川敷で観察していると、羽ばたきと滑空を繰り返す独特の飛翔でハイタカ属が青空を舞った。
タカ目のハイタカ属でこの辺りで見られるのは主にオオタカ、ハイタカ、ツミだ。
ツミは小型ですぐにわかるのだが、問題はオオタカかハイタカなのかの識別だ。
とまっているとわかりやすいが、飛んでいる姿はなかなか難しい。
識別点は色々あるが、一瞬飛んであっという間に姿を消したり、離れた場所ではなかなか区別がつきにくい。

この日すぐ近くで飛んだのは「ハイタカ」のメスだった。
これだけ近いと、オオタカとの識別点の風切り羽のタカ斑がくっきりしていることや頭部の突き出しが短くおでこが出っ張る、腰が細くて尾が長く見える、尾の形状が角尾なのがわかりやすく判断しやすい。
しかしこの個体は体の大きさやバランスなどからさらに遠く逆光のシルエットで見ると非常に識別が難しい。
まだまだ修行が必要だ。
ハイタカ1210-1.JPG



















別角度から。
ハイタカ1210-2.JPG



















この後オスの姿も見ることが出来た。
メスに比べて小型でほっそりとして、胸から腹部にかけてオレンジ色がかって尾が長く見えるので識別は容易だ。
この個体は喉の後ろにある一時的に食べたものを蓄える素嚢(そのう)が膨らんでいるので捕食した後だとわかる。
冬になると平地や丘陵地でもタカの仲間のノスリもやって来る。
空を見上げると空を舞う姿が見られるかもしれない。
ハイタカ1210-3.JPG



















2024年12月10日 埼玉県(丘陵外) タカ目タカ科 ハイタカ

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