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オオスズメバチのオス [ハチ目]

ここ数日の寒さでいよいよ秋も深まってきた感があるが、また暖かさが戻るのだろうか?
あちこちで見つかっていたスズメバチたちの巣は活動が終わってきたようだ。

この日、コナラの根元の樹液にオオスズメバチが2頭いた。
1頭は幹の窪みに身を伏せて寒さに耐えているようにも見えた。
大きさから女王バチのようにも見えるが確定は難しい。
オオスズメバチも早い巣ではすでに新女王が飛び立って活動を終えている巣があると思う。
オオスズメバチ1107.jpg



















今日の午前中、先週駆除されたオオスズメバチの巣の前を通ると、多くのスズメバチが飛び交っていた。
巣は駆除されたはずなのにと、その動きを見ていると巣の周りを飛び回り時折止まっては再び飛び回る。
通常ワーカーの動きは食料を採りに巣から出てまた巣に採って戻ってくる直線の動きだが、この時のハチたちの動きは巣の周りを円を描くように飛んでいる。
これは巣から出てくる新女王を求めて飛ぶオスバチたちの動きだ。巣は駆除されたが女王のフェロモンが残っているのだろうか?
理由はわからないがオスバチたちは午前中のみ活動する様で、午後には全く飛ばなくなる。
なので、1頭捕まえてみた。
スズメバチのワーカーはすべてメスで産卵管が変化した毒針を持っているが、巣の終わりごろに出てくるオスバチは産卵管が無いので針が無く刺すことは出来ない。
ワーカーに比べるとオスは触角が1節長く腹部が太いので慣れると見分けられる。
と言ってもさすがに念入りに確認をして飛び回っているハチを捕まえた。
オオスズメバチ1110-1.JPG



















オスは毒針を持たないが腹部を曲げて刺す仕草をする。当然だがよく見ると腹端を見ても針はない。
ただ、大きな顎に噛まれると皮膚が切られてしまうので注意が必要だ。
メスオス間違えるとえらいことになるので、捕まえる際はご注意いただきたい。
スズメバチは毒針を刺して尻を振るので、針が皮膚を切り裂いて毒を拡散する裂傷を負う。
これは過去にモンスズメバチに刺された時に経験して恐怖したのだった。

スズメバチたちの活動もあと僅かだろう。
オオスズメバチ1110-2.JPG



















2024年11月7,10日 東京都 ハチ目スズメバチ科 オオスズメバチ

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