SSブログ

狭山丘陵にクジャクチョウ [チョウ目]

昨日、前の記事のヒオドシチョウを撮った後歩いていると、前方でまたオレンジ色のチョウが飛んで小川沿いに降りた。テリトリーに入ったルリタテハを追っていたようだった。
ヒオドシチョウにしては小さかったが小さい個体かと降りた場所を探してみると、翅を閉じたり開いたりしてちらりと見えた赤い色が目に入った。
ヒオドシにしては前翅の色が濃くオレンジというより赤い。
模様に見覚えが!
クジャクチョウ0315-1.JPG



















これ以降翅は開いてくれず閉じた翅裏の模様から、間違いなくここ狭山丘陵では見られない「クジャクチョウ」だった。
クジャクチョウ0315-2.JPG



















暫く見ていると、近付いてきたルリタテハやミヤマセセリ、スジグロシロチョウなどを追って飛び出し、戻って来た時だけ数回翅を開いていた。
そんなタイミングを見計らってようやく撮った翅表。
全体的に翅の傷みがひどく右の前翅は翅脈が露出している状態だ。

クジャクチョウは低山地から山地で見られるタテハチョウの仲間で、東京都では奥多摩の山地などで見られるチョウだ。移動性が強く秋には平地に飛来することもあるという。
秋に山地からやって来たのだろうか?越冬明けにこの翅でここまでくるのはちょっと考えにくいが、強風に乗ってきた可能性も捨てきれない。
WEBで調べて見ると狭山丘陵では1973年と2005年に記録があったが、公表されていない目撃はもっとあるのかもしれない。
過去に見たのは2013年の八ヶ岳が最後で10年ぶりだった。
クジャクチョウ0315-3.JPG



















その前の2010年8月に遠野で撮った奇麗な個体。
クジャクチョウ.JPG



















2023年3月15日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 クジャクチョウ

nice!(1) 

nice! 1