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トゲナナフシの擬態 [ナナフシ目]

先日紹介した「トゲナナフシ」だが、見つけたのが石垣で実際に林縁の地面にいたならどんな感じかと撮ってみた。
なるほど、トゲナナフシの事を考えずここを歩くとまずこんな虫がいることは想像もつかないだろう。
先日中脚と後脚の付け根の白い部分が気になったが、こうしてみるとそれは枯れ枝に付着した菌類を模しているように思えた。
トゲナナフシ0912-1.JPG



















体にあるトゲトゲは捕食者が食べにくいようになのか、それとも棘のある枝に擬態しているのか?
こんな鋭い棘を持つ植物で思いつくのは、この辺りではハリエンジュかカラスザンショウかはたまたウコギの仲間あたりか。
トゲナナフシ0912-2.JPG



















ナナフシの仲間は、通常前脚を体に沿わせて伸ばして枝に擬態している。
伸ばした時に両側に膨らんだ頭が邪魔になり体に沿って真っすぐには伸ばせないので、頭に添うように前肢の付け根付近が湾曲した形をしている。
この時はそのポーズをとってはくれなかったが、そうなればますます見つけることは至難の業だろう!
トゲナナフシ0912-3.JPG



















2021年9月12日 東京都 ナナフシ目ナナフシ科 トゲナナフシ

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