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今年初見のセミはヒグラシだった [カメムシ目]

梅雨に入り6月も20日になるといよいよ声の夏の風物詩が待ち遠しい。
声の夏の風物詩とはセミ。
いつも一番に声が聞かれるのはニイニイゼミだ。
ここ数日、鳴き声が聞こえないか耳を澄ませているが、聞こえるのはニイニイゼミの声そっくりの耳鳴りばかり。
早く本当の鳴き声を聞きたいものだ。

今日、林縁を歩いていると足元からセミが飛び立った。
おおっ!セミだ!!
捕まえてみると「ヒグラシ」だった。
足元の草で羽化したのだろう。

ヒグラシもニイニイゼミに劣らず夏一番に現れるが、そのことはあまり知られていないようだ。
朝夕、曇って暗くなった時にカナカナカナ♪と哀愁を感じる声で鳴きカナカナゼミとも呼ばれる。
この鳴き声から秋のセミと思っている人も多いようだ。
ヒグラシ0620-1.JPG



















お腹側を見ると後ろ脚の付け根に一対の三角形の小さな腹弁があった。
セミはオスだけが鳴き、お腹の中の発音膜を発音筋で震わせ音を出し、お腹の大部分を占める共鳴室で大きくしている。腹弁はここを開け閉めすることで音の調子や強弱を変える役割をしているのだ。
従って、このセミは腹弁があるのでオスでメスにはない。
腹弁の形や色は種類によって様々で、クマゼミは半円形で鮮やかなオレンジ色をしている。

例年、最初に聞いたり見たりするはニイニイゼミなのでヒグラシとはびっくりしたが嬉しい出会いだ。
ヒグラシ0620-2.JPG



















2021年6月20日 東京都 カメムシ目セミ科 ヒグラシ

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