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今年の新成虫たち [チョウ目]

毎年ヒオドシチョウの幼虫たちが見られるエノキ。
今年もいくつかの枝先に孵化したたくさんの幼虫たちが群がり蛹化するのを楽しみにしていた。
終齢幼虫がいなくなって皆既に蛹になったかと、辺りで蛹を探したが全く見つからなかった。
昨年はクロカタビロオサムシたちに食い尽くされたが、今年はそんな光景も見られなかったのでどうしたのだろうか?

小雨の中、エノキのすぐそばの草で「テングチョウ」を見つけた。
翅に傷みが無く奇麗なので、越冬成虫が春に産んだ卵から生まれた新成虫だろう。
時にテングチョウが大発生する年があるが、今年はどうだろう?
テングチョウ0516.JPG



















林縁の葉上では「アカボシゴマダラ」の新成虫が一休み。
こちらは幼虫で越冬して春に蛹になり羽化した個体。
名の由来の後翅外縁に赤い斑がない春型だ。
アカボシゴマダラ0516-1.JPG



















丘陵で見られるのは中国大陸産の個体が人為的に放蝶されたのが分布を拡大しているもので、日本における本来の分布は奄美群島以南で春に現れる個体も後翅外縁に赤い斑がある。
ここ数年理由はわからないが、ここで見られる春型にも後翅外縁に赤い斑のある個体が見られるようになってきた。
アカボシゴマダラ0516-2.JPG



















近くのトイレ脇の植栽のツバキでは毒のある「チャドクガ」の幼虫たちが並んでお食事中だった。
ツバキ、サザンカ、チャノキでは注意が必要だ!
チャドクガ0516.JPG



















2021年5月16日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 テングチョウ、アカボシゴマダラ、ドクガ科 チャドクガ

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