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クロスジフユエダシャク 現る [季節]

いよいよコナラも色付き始め、まもなく雑木林が黄金色の見頃を迎えそうだ。
黄葉1119.JPG



















そんなコナラの林の中をある虫を探して歩いた。
残念ながらまだ少し早かったようで全く見つからず。
ついでにキノカワガがいないかと見ていると先日初めて見た「ナカオビキリガ」がコナラの樹皮に溶け込んでいた。樹皮の褐色の斑が翅のそれとそっくりでお見事!
ナカオビキリガ1119.JPG



















雑木林を歩くときは足元に注意が必要だ。
気を付けているとあったあった、タヌキのため糞。
比較的新しいが、糞の中に好物の銀杏が見当たらない。
この辺りにイチョウがないという事だ。
阿蘇でダイコクコガネを見てからというもの糞の中に糞虫はいないかと気になりほじくるのだが、この中や下には何も見つからなかった。
タヌキのため糞1119.JPG



















コナラの樹名板をひっくり返してみると下にいたのはすでに息絶えた「クロシデムシ」だった。
この虫を初めて見たのは数か月前、公園の仕事で林縁の猫の死体を埋葬しようとした際に数個体が集まっていた。
日本で見られるシデムシ科の中でも大きさは5cm弱と最大で、よく見るオオヒラタシデムシの倍はある。
地表徘徊性だが、目の高さの樹名板の裏にいるということは木にも上るのだろうか?
クロシデムシ1119.JPG



















林内を歩いていると足元から飛び立つ白い蛾が目に付いた。
今シーズン2種目のフユシャク、「クロスジフユエダシャク」だ。
昨日に数個体見かけていたが、風が強く飛ばされて撮れずにいた。
今日も10個体近くを見つけたが、敏感で撮れたのはこの個体だけだった。
個人の目撃は、2017年が11月17日、18年も17日、19年が25日なのでほぼ例年通りの発生のようだ。
さて今年はどれくらいの数が見られるだろうか?
クロスジフユエダシャク1119.JPG



















2020年11月19日 埼玉県 コウチュウ目シデムシ科 クロシデムシ、チョウ目ヤガ科 ナカオビキリガ、シャクガ科 クロスジフユエダシャク

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