SSブログ

ゴミ屋敷の住人 ゴミグモ [クモ目]

湿地や田んぼの小川沿いで群生して花を咲かせている「クサヨシ」。
1本1本は地味だが、これだけ集まるとなかなかいい景色だ。
撮っている時に何かいるなと思ったが、写真を見ると赤いナナホシテントウが小さなアクセントとなった。
クサヨシ0528_1_1.jpg



















クワの葉上には「シロコブゾウムシ」がいた。
クワで見ることはあまりないので、ここにいるのにちょっと驚いた。
少しして再び見ると、すでに姿を消していた。
シロコブゾウムシ0528_1.jpg



















ヒイラギモクセイの生垣で、「ゴミグモ」の巣を見つけた。
名前の通り張った網の中央縦に食べかすや脱皮殻、枯葉片などをくっつけていて、人間界でいえばまるでゴミ屋敷といったところか。
懐の深い自然界ではゴミ屋敷は問題にならない。まぁ、ゴミの量が違いすぎるが・・・。

さて、この巣のどこにゴミグモ本体がいるかお分かりだろうか?
目を凝らして探して欲しい。
ゴミグモ0604-1_1.jpg



















ゴミとそっくりの体の色と突起のある腹部が景色に体を溶け込ませている。
正解は網の糸が放射線状に出ている中心。
頭を下、腹部を上に向けて脚を揃えてひたすら掛かる獲物を待っていた。
アリに擬態したアリグモに負けず劣らず、ゴミと一体化した見事な技だ。
ゴミグモ0604-2_1.jpg



















2020年5月28日、6月4日 東京都 イネ目イネ科 クサヨシ、コウチュウ目ゾウムシ科 シロコブゾウムシ、クモ目コガネグモ科 ゴミグモ



nice!(1) 

nice! 1