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アカボシゴマダラとゴマダラチョウ [チョウ目]

朝、林縁の足元の草に後翅の赤斑が目を惹く「アカボシゴマダラ」がとまっていた。
この春は小さなエノキの実生で越冬を終えた幼虫たちが例年になく多く見られ、このところはやはり飛んでいる成虫も多い。
ところでこの日見つけたアカボシゴマダラだが、翅の黒い部分が目立ち後翅に赤斑がある。
この地域で見られるアカボシゴマダラは中国大陸産が人為的に放蝶された外来種で、今の時期見られる春型は翅の白い部分が多く赤斑はないかあってもほんの色付く程度だが、この日見つけたのは夏に現れる夏型の翅模様だった。
数年前から春にも夏型の翅模様の個体が見られるようになった。

ちなみに在来種のアカボシゴマダラは奄美群島に生息し、春夏共に外来種の夏型の翅模様だ。
アカボシゴマダラ0531_1.jpg



















外来種のアカボシゴマダラの白っぽい春型がこちら。
アカボシゴマダラ春型_1.jpg



















目の前をかすめて林縁のクサギの葉にとまったチョウ。
イチモンジチョウかと思ったがなんか大きい。
よく見ると、おおっ!今年初見の「ゴマダラチョウ」だった。
ゴマダラチョウ0602-0_1.jpg



















冬にエノキの根元の葉をひっくり返すと越冬しているゴマダラチョウの幼虫がたくさん見つかるのだが、こうして成虫の姿を見たり写真に撮れる機会は年に数回しかないのでラッキーだ。
コナラなどの樹液でも姿を見ることはほとんどなく成虫になる数が少ないのか、エノキの樹冠を飛んでいるから目にとまらないのだろうか?
ゴマダラチョウ0602_1.jpg



















2020年5月 東京都 チョウ目タテハチョウ科 アカボシゴマダラ、ゴマダラチョウ

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