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カラムシの葉を綴る アカタテハの幼虫とキアシブトコバチ

今の時期、葉裏が白いのが特徴のカラムシを見ていると綴られた葉がいくつも見つかる。
カラムシは古来よりその繊維から麻が作られてきた植物だが、知る人は少ないかもしれない。
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そんなカラムシの葉を二つ折りにしているのは「アカタテハ」の幼虫のしわざだ。
糸で綴られた葉を開いてみると、終齢かと思われる大きな幼虫がいた。
アカタテハ0528-2_1.jpg



















タテハチョウ科の幼虫にはこのトゲトゲガあるものが多い。
アカタテハ0528-3_1.jpg





























終齢幼虫はこの巣の中で蛹になる。
今日、見つけた巣はぶるぶると振動していた。
空いた穴から覗いてみると、この振動は蛹が体をくねらせていたのだった。
中では小さな黒いハチが蛹にまとわりついていた。
穴を少したたいてみると、中からハチが出てきて近くの巣の上にとまって触覚の掃除を始めた。
これは恐らくチョウやガの蛹に寄生する「キアシブトコバチ」だろう。
残念ながら、蛹にはすでに卵が産み付けられている可能性が高い。
キアシブトハバチ0529_1.jpg



















2020年5月28、30日 東京都 チョウ目タテハチョウ科 アカタテハ、ハチ目アシブトコバチ科 キアシブトコバチ

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