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樹液の下では悲惨な光景が・・・ [自然]

クワガタやオオムラサキを探してコナラやクヌギの樹液が出ている木を回っていると、足元に目が釘付けになった。
そこにいたのは昼間はなかなかお目にかかれない「ミヤマカミキリ」、しかしそれは無残な姿だった。
腹部が無く小さなアリたちが集まっていた。
ミヤマカミキリ0721-1_1.jpg



















辺りには別の個体も。
こんな姿になってもまだ生きていて、脚や触角が動いていた。
頭の前で合わせた動く脚がまるでお経を唱えているように見えるのは私が人間だからかだろう。
ミヤマカミキリ0721_1.jpg



















すぐそばには「モンスズメバチ」の亡骸があり緑色の輝きが美しいハエがやって来ていた。
カミキリムシの中でも大きなミヤマカミキリや毒針を持つスズメバチをも手にかけるものとは・・・。
恐らくカラスに違いない。
アオバズクの仕業も否定は出来ないが、ここで鳴き声を聞いたことが無いので可能性は薄いか。
モンスズメバチ0721_1.jpg



















別のコナラの下では腹部を失った「カブトムシ」のメスが蠢いていた。
体をなくしても動いているのにはちょっとゾンビ的で怖い感がある。

今の時期モンスズメバチはよく見かけるが、普段なかなか見られない虫たちとこんな形で出逢うことは少なからずショックだ。
自然界の厳しさを改めて感じながらも、その現場を犯人を一度は見てみたい。
カブトムシ0721_1.jpg



















2017年7月21日 東京都 コウチュウ目カミキリムシ科 ミヤマカミキリ、コガネムシ科カブトムシ、ハチ目スズメバチ科 モンスズメバチ

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コメント 4

つばさ2号

こんばんは  カナブンの翅もありますね。

昔 よく山へ虫を探しに行きましたが、子供時代から
得意の灯火で勝負しました。しかしいつも腹の無い
クワガタやカミキリにがっかりでした。明るくなって
から行ったのではいつもカラスの勝ちでした。たまに
物陰で難を逃れた個体がいるとラッキーでしたね^^。
子供時代はそんな事はなかったので。カラスの増加と
都市化で食べ物が無くなり、灯火や樹液の甲虫に手を
出すようになったと考えられます。

1回、群馬の山里を歩いていたら上から大きなミヤマ
クワガタのオスが降って来ました。これはラッキーと
思ってよく見ると腹がありません。上を見るとカラス
がいました。
by つばさ2号 (2017-07-25 23:09) 

ぜふ

カラスが農業害虫を食べてくれるようにできればいいですね・・

by ぜふ (2017-07-26 08:13) 

hirokou

つばさ2号さん コメントありがとうございます。
虫探しに行って、こんな状態ばかりのものに出逢うと悔しく本当にがっかりですね。
やはりカラスでしょうね。
今どこの樹液の下でもバラバラ死体が落ちています。
それを見て高所で樹液が出ていることを知ることも多いのですが・・・。
by hirokou (2017-07-26 10:46) 

hirokou

ぜふさん コメントありがとうございます。
カラスがそんなことをしてくれればありがたいですね!
畑のマメコガネだけを食べてくれるとか!
by hirokou (2017-07-26 10:50) 

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