ご本家 ササキリモドキ [バッタ目]
公園のトイレに灯火にやって来た居残り蛾がいないか見ていると、天井付近に見慣れない緑色の直翅の仲間が目にとまった。
手が届かないので、近くにあった刈られたササを使って下に降りてもらった。
今の時期、このあたりで夜間に灯りにやって来る直翅の仲間はセスジササキリモドキかヒメツユムシあたりだがこれらとは雰囲気が異なった。
調べてみると「ササキリモドキ」と思われる。
北海道大学出版会の「バッタ・コオロギ・キリギリス生態図鑑」では、ササキリモドキの分布域は本州中部以南と記されている。
虫に詳しい同僚のS君に聞いて見ると、文献によると埼玉県では所沢市をはじめ各所で過去に確認されているという。
温暖化の影響なのか?、それとも樹上性のため今までその存在が確認されていなかっただけなのだろうか?
ササキリモドキの仲間は近年発見されたものも多く、長翅型と短翅型がいて短翅型が圧倒的に多い。
種を判断するには、発見した地域や体型、色彩、最終的にはオスの尾端形状を確認しなければならない。
特に短翅型は種の多様性に富み同定が難しいようだ。
今回見つけた個体はオスで、尾端形状を確認すると図鑑のササキリモドキと同一であった。
2016年11月19日 東京都
バッタ目ササキリモドキ科 ササキリモドキ CANON EOS70D EF100mm F2.8L IS USM/MT-24X
2016-11-21 18:40
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コメント(4)
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外見だけでいうと、ササキリモドキというよりも、ツユムシモドキのほうがしっくりくるような気がします^^;
キリギリス類も北上東進している種がいるんですね、勉強になります。
by ぜふ (2016-11-21 21:13)
こんばんは
これは昔ミドリササキリモドキと呼ばれていた種と思います。
私の地元では子供の頃よく見かけ、今でもあの公園にはいる
はずです。何年か前、T総括主任に教えていただき撮影した
ことがあります。 地元以外では国営武蔵丘陵森林公園でも
見ました。樹上性でよく飛びます。
逆にセスジササキリモドキは地元にはいないようです。
by つばさ2号 (2016-11-21 21:16)
ぜふさん コメントありがとうございます。
確かにツユムシに似ていますね。
ただ大きさが、ツユムシかなり小さいです。
主に樹上性で、ほとんど人目に付かないのでもともといたのかもしれません。
by hirokou (2016-11-21 21:50)
つばさ2号さん コメントありがとうございます。
さすがですね。
おっしゃる通り、以前はミドリササキリモドキといわれていたようです。
子供の頃に見かけたいうことは、図鑑の分布は間違いですね!
この仲間、まだまだ未知の種がいるかもしれませんね。
by hirokou (2016-11-21 21:55)